このレビューはネタバレを含みます
国のために戦争に行き、両手両足を失い、耳も聞こえず、しゃべる事さえも出来なくなった夫が帰ってきた。
それはまるでイモムシのようだった。
そんな姿になった夫を国は軍神と崇めた。
嫁はそんな夫の姿を見て愕然とするが、
そんな夫を支える事もお国のためだと言われ仕方なく面倒をみる。
夫は食べる事しか出来ず、
畑からクタクタになって帰ってきたら、
体の動かせない夫の糞尿の世話をして、
食事を食べさせ、体まで求めてくる。
もともと横暴な夫だったせいもあり、
妻は外に出たがらない夫を連れ出し、
見せ物とする事で、自分の妻としての評価も上げて、夫に仕返しをしていた。
夫は戦地で女を犯し殺したトラウマに悩み、悪夢を見るようになり、
ラストは自死してしまう。
今の時代では考えられない。
戦争ってものを考えさせられる。