寺島しのぶ主演のちょっと独特な戦争映画。ときは戦時中の日本。お国の為に戦争へ行った夫が無事に帰ってきたのだが、夫は変わり果てた姿だった…
手足がなくなり、顔は焼けただれ、耳も聞こえないし喋ることも出来ない。そんな姿にショックを受ける妻（寺島しのぶ）。しかし、村人たちからは戦争の英雄"軍神様"（ぐんしんさま）として称えられ以後夫の面倒を妻が手とり足取り見る話。
食事も着替えも風呂も排泄も性処理も妻が四六時中介護。「妻として当然ですから」と良き妻を演じ「素晴らしい奥さんだ」と周りからは賞賛の嵐。しかし、体ばかり求めてくる夫に徐々に不満が募る…（夫がなかなかの性欲）
寺島しのぶが体を張っていて裸で夫の上に乗って腰をフリフリするシーン多数。
中盤ぐらいまでは妻が不憫なんだけど後半からはちょっと夫が可愛そうになってきた。動くことも喋ることもほとんど出来ず、戦争では英雄でも今は誰かの介護を受けないと生きていけない、妻に煙たがられる姿が悲しい。。
戦争映画を違った視点で表したところが良かった。欲を言うならもっとおどろおどろしさやドス黒さも欲しかったかなと。NHKの戦争特番をみているようだった。
エンディングで流れる元ちとせ（坂本龍一編曲）の曲は悲しいけど凄く良い曲でした。
