キネマ寸評

ミラノカリブロ9のキネマ寸評のレビュー・感想・評価

ミラノカリブロ9(1972年製作の映画)
4.0
素晴らしいタイトルシークエンスのテーマ曲。感傷的なアルペジオで始まりガツっとギターが入ってファンクになる。

ヤクザ。
みんな渋い。濃いキャラ。
興奮しっぱなしのロッコ、アーネスト・ボーグナインの渋い偽物みたいなアメリカーノ、怒りっぱなし警察の人、ダンサーのネリー役バーバラ・ブーシェが70年代な美しさ。ステイサムのお父さんみたいなウーゴ役のガストーネ・モスキン。

互いに出し抜きあい大金を巡る話。90年代ノワールのベースと言われるが、この映画と言うよりはPoliziotteschi全体が影響与えてるんだなと。

サウンドトラック欲しい。
ネリーがクラブで踊るディスコ曲もまたいい。ベッドでウーゴとネリーが抱き合う時の曲すらかっこいい。

クラブのシーンでネリーの全身をフレームに収めて写す為にカメラが横向きに。最近のスマホカメラの縦横間違いみたいで映画で観るのは新鮮。

小説原作の三部作で続編が
(皆殺しハンター)la mala ordina

il Boss
どちらもヘンリー・シルバが出るようで今から楽しみ。

かっちょいい70年代、みーんなタバコ。
Poliziotteschi。

追記
サントラはナポリのプログレロックバンド、オザンナ。
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