イタリアのマフィア映画だけど、ノリが完全に日本のヤクザ映画。
俳優達の顔が異常に濃い。
どいつもこいつも、わかりやす過ぎる程にヤクザ丸出し。
ステイサムに似た寡黙な主役。
それにしつこく絡み続ける若頭ポジションの男は、仁義なき戦いでいえば山城新伍か松方に相当。
マフィアの親分、うるさい刑事、一匹狼マフィア……全部東映で見たことある奴ら。
プログレバンドがこの映画の為に作ったテーマソングもかっこいい。
女のお部屋のインテリアや、車、服装、街の風景……古着屋の映像資料かの如く、70年代初頭のヨーロッパを堪能出来る。
ただし、お話はかなり残念。
散々引っ張っておいて、犯人は全然知らないオマエ誰やねんオチだったのは残念。
ウザい警察は一体なんだったのか。脚本に捻りもまとまりも無い。
主役も結局悪い奴だった……
でも雰囲気とノリは最高。
タランティーノ絶賛もなんとなく理解。