Tetsuya

縞模様のパジャマの少年のTetsuyaのレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.3
第二次世界大戦中、ナチスドイツの父親がユダヤ人捕虜収容所の所長として着任し、一緒に引っ越してきたその家族と長男ブルーノ。
そのブルーノくんと収容所に捉えられたユダヤ人少年シュムールくんとのふれあいを軸にホロコーストを描いた作品。

このブルーノ役の子役(エイサ・バターフィールド)が何か凄い良かった。
吸い込まれそうな真っ青な瞳が物語の説得力を高めている気がしました。

95分で割とあっさり終わってしまうので、もう1つくらいフックがあってもよかったなと映像特典のカットされたシーン観ながら思いましたが、製作のデヴィッド・ハイマンさんのコメントの中に、ホロコーストを子供が観ても分かり易い物にしたかったという制作コンセプトがあった事を知り合点がいきました。

結末の捉え方はきっと人それぞれ。
ただ一言言えるのは、戦争とは大義名分を持った無差別殺人だという事実。

沢山の子供たちがこの映画を観ることによって、次の時代を築く子供たちに愚かな歴史を繰り返してほしくないという脚本・監督マーク・ハーマンさんと原作ジョン・ボインさんそしてスタッフ全員の願いが込められた作品です。
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