みんてぃあ1109

縞模様のパジャマの少年のみんてぃあ1109のレビュー・感想・評価

縞模様のパジャマの少年(2008年製作の映画)
4.3
いろんなナチス映画を観てますがこれはなかなか異色で心にずっしりきます。ものすごくざっくり言えば基本的には子供の友情物語。

主人公が8歳のナチス将校の息子。
勉強嫌いの元気な子供なのでユダヤ差別とかわからず素直に考えてます。
それに比べ12歳のお姉ちゃん、家庭教師に来ている先生のいわゆる「正しいドイツ民族」を教育され。。。
こうやって「そういうものだ」ということで差別が続いていくんですねえ。。

お母さんはそんな「正しいドイツ人」より「人間として」の子供の将来を心配しています。生きづらい世の中だったでしょうね。
将校の息子ならそれこそ小さい頃から洗脳させて正しいドイツ人こそ誇りに思ってそうなイメージですがそのあたりがこの映画の良かったところでした。

「人間として」観ていてつらくなる場面も多々あります。
こういうものを観て自分は絶対に人間らしさを失わずに生きていこうと思います。人種差別はどれほど醜いものか改めてわかります。


英語なのが少しだけ違和感ありました。