なぜ彼らは英語を話しているの?という素朴な疑問はさておき…
“子供時代とは 分別という暗い世界を知る前に 音と匂いと自分の目で事物を確かめる時代である”
という冒頭の一文を見た瞬間ハッとして、鑑賞中もずっと頭の中を駆け巡っていたし、エンドロールが流れた瞬間その言葉に押し潰されるような思いがした。
こうならないでくれ、と願ったことが起こってしまい、もっと他のやり方があったのではないかと思うけれど、その疑問はそれこそ冒頭の一文で簡単に片付けられる。
彼らは分別ではなく、純粋な自分の感性で生きていたのだ…。
戦争を加害者の側から描いた作品自体が珍しいし、実際に身内が被害に遭うことで初めてその悲惨さに気付くなんて…
ラストシーンは生涯脳裏にこびりつきそう。