ホロコースト映画って辛い状況のなかでも希望を見出すような感動作が多いと思うんだけど、これはひたすら陰鬱な気持ちになった。感動したくてホロコースト映画を見ようなんて思うことが間違っていたと思わされるぐらいホロコーストの酷さに心痛した。子供目線ってところがなおさら残酷。収容所は、身体も心も自由を奪われ、人が人でいられなくなる場所。そんなところで感動など生まれるわけがない。そんなホロコーストのリアルを伝えていくためにも大切な映画だと思った。
ドイツ人の大人はみんなナチスに洗脳されていたのかと思いきや、女性はそうでない人が多かったのか。自国の罪を知りながら見過ごすことしかできず心を病んでいった人も多かったんだろう。人の心をも殺す戦争。絶対に繰り返されてはいけない。
