このレビューはネタバレを含みます
継母になった若い女性が前妻との関係や子育てに悪戦苦闘しながら家族の絆を育んでいく姿を描いたヒューマン・ドラマ。主演はジュリア・ロバーツ、スーザン・サランドン。
継母のイザベル、前妻のジャッキーこの2人を中心にした家族の物語だが途中からジャッキーに癌が見つかるという重い展開に。病気をきっかけにイザベル達家族に変化が出始める。
最愛の子供達を残して旅立たなければならない。その事実がジャッキーに重く伸し掛かる。でもだからこそ継母のイザベルには子供達の手本としてしっかりして欲しい。ジャッキーが子育てに苦戦するイザベルを激しく叱責するシーンはそういった感情が強く伝わって来た。
子供の特に姉のアンナはまだ12歳。思春期ゆえに新しい母親であるイザベルをなかなか受け入れられずいつも険悪になってしまう。そんなアンナが母親の言葉で少しずつイザベルに心を開いていくシーンが良かった。子供の繊細な心の動きをよく描いていたと思う。
終盤、バーのシーンでイザベルが継母としての将来を不安に思う気持ちをジャッキーに吐露する場面。ジャッキーはそんなイザベルを励まし、彼女を初めて母親として認めるシーンはじーんと揺さぶられる。
いがみ合っていた2人の親が子供への愛情を通して絆を築いていく感動作。良い映画。新しい形の家族の在り方にも考えさせられる。劇中歌の「Ain't No Mountain High Enough」をバックに親子3人でダンスするシーンが好き。やっぱり名曲。