1952年製作公開。脚本アール・フェルトン 。リチャード・フライシャー監督。71分の小篇。
殺されたマフィアのボスの情婦が裁判に証拠書面を持って出廷することとなり、その情婦ニール夫人をシカゴからサンフランシスコまで列車で護送する刑事ウォルターのドラマ。
マフィアは何故かその情婦の顔を知らないため、護衛する刑事にまとわりつき傍にいるであろう女を注視する。ところが情婦は列車の個室に匿われていて見つからない。マフィアは正体不明の必殺の殺し屋を列車内に潜りこませる。そうするうちに刑事は列車内で出会ったアン・シンクレアなる女性と屡々出会うこととなり、マフィアはアン・シンクレアこそニール夫人と思い込む。
追うマフィアはニール夫人を知らない、観客のわたしは必殺の殺し屋を知らないというサスペンス。わたしはアン・シンクレアに関してマフィアと同じど勘違いをしてしまった。口惜しいな。
アン・シンクレアを演じたジャクリーン・ホワイトはノーブルな美しさを出し、ニール夫人を演じたマリー・ウィンザーはいとあわれなり。