もやし

フライトプランのもやしのレビュー・感想・評価

フライトプラン(2005年製作の映画)
4.8
正直今映画どころの心境ではないのですが、この映画はとりあえず点けたら引き込まれたやつ! 面白い。
何でこんな平均スコア低いんやろか。



夫が亡くなって棺と一緒に夫の地元に娘と飛行機で戻る。
主人公寝落ちして目覚めたら娘おらず。
搭乗員に聞いたらそもそも娘は乗っていないという… どういうこっちゃ…

何かの陰謀か主人公の妄想か…という話ですが、有名な映画ですしもうだいぶ時間経ってもいるのでネタバレして書きます。嫌な方はページ即消しを!











結論から言うとこれは妄想ではありません。

でも非現実的な巨大な陰謀…みたいなのではないのがすごい。綿密な理屈に沿っている。

娘がいないという証拠がいくつも出てきて、どう考えても主人公の妄想にしか見えなくなってくるのがめちゃくちゃ怖いです。
主人公さえも自分の記憶を疑うしかない状況。
「娘さんが犯罪に巻き込まれているんだとしても、娘さんをわざわざ機内で誘拐するメリットは何なんだ? そして乗客名簿をどうやって書き換えたんだ?」と問い詰められてぐうの音も出ない…



全員がグル、というのは原理的に不可能な状況なのでますます状況がわからない。
よくこんなストーリー思いついたな。

誰もが怪しいし逆に言うと誰もが怪しくない。この不思議な状況での推理はとても楽しかったです。


…まあそれだけの映画なわけですが、ハラハラドキドキが最後まで続く映画の醍醐味とはこれですよね映画です。

飛行中の機内、という特殊な環境での独特な空気感と、どう考えても頭のおかしいことを言ってるようにしか見えないヒステリーな演技のジョディ・フォスターがとてもテーマに似合ってました。
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