まめもやし

ル・アーヴルの靴みがきのまめもやしのレビュー・感想・評価

ル・アーヴルの靴みがき(2011年製作の映画)
3.7
独特のテンポ、カットでセリフをなるべく抑えて表現している。港町ル・アーヴルの裏通りに花を咲かせた、カウリスマキの人間賛歌ともいえる作品。

人生の黄昏時に差し掛かった初老の男と行き場のない孤独な少年の出会いを軸に、現代のメルヘンというべき魅惑的な映像世界を紡ぎあげている。ここには庶民の人情と善意があふれていて温かみがあり、それが奇跡を手繰り寄せるのだろう。

何ともカウリスマキらしい作品だ。まったりさせてくれる至福のひと時を提供してくれるだろう。ただ眠くなってしまうかもしれないがそれも醍醐味かな。
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