ガボンは西アフリカの小国で‘60までフランスの支配下にあったので、舞台がフランスの港なのは整合性がある。フィンランドではこの話は困難だ。
でも色調は完全にアキ監督のフィンランド映画だ。
匂い立つ様なフレンチエスプリのかけらも無い。
だがそれが良い。
ただ無骨にそして人情味のある映画。
献身的な善意が奇跡を起こす、幸せな映画。
カティ・オウティネンさんはアキ監督作品において、今村昌平監督と倍賞美津子さんのような立ち位置なのだろうか?
冒頭でマルセルが一息ついていた時にオリーブと飲んでいた酒が《命の水》aquavitなら嬉しい。PolandのŻubrówkaの様な生きていることに感謝できる様なスピリッツです。