社会問題に取り組むのにこの高い芸術性、それは真正面から問題の本質を捉えてないとかそういうことではなく、一つの映画としてカウリスマキとしての向き合い方である。
演技のぎこちなさを含め全体的に不思議な雰囲気。登場人物それぞれの人情が温かく一見とても前向きな映画だが、話題が話題だけに想像を少し広げると重たい背景が見えてくる。悲しい事実が起こる現実と、少しでも希望を見出せる映画としての明るい終わり方ということであり、インタビューでも似たようなことにキャストが触れていた。
刑事の演技が好きだった、パイナップルは彼のアイデアらしい