りおまい

神弓 KAMIYUMIのりおまいのレビュー・感想・評価

神弓 KAMIYUMI(2011年製作の映画)
4.0
1636年から1637年にかけて
中国・清が李氏朝鮮に侵略した
戦い丙子の乱(へいしのらん)を
舞台とした韓国のアクション映画。

朝鮮最強の弓使いの主人公「ナミ」は
侵略してきた清軍に最愛の妹を
捕虜として連れ去られてしまう。

ナミは父の形見である
家宝の「神弓」を武器に
1人、10万人の清軍に戦いを挑む。

映画の感想としては
最高に楽しめるランク。

2時間を超える映画だけれど
プロローグからクライマックスまで
ずっと緊張感が途切れない作品。

主人公が1人で大軍を相手に
弓で戦うのだから
「一瞬の気のゆるみさえ
死につながる」かのようにさえ
感じる演出。

映画の原題は「最終兵器 弓」。

この映画が上映されたのは
2011年(日本公開は2012年)

ちょうど当時の韓国大統領(李明博)が
竹島に上陸し(日本の天皇をよこして
膝まづかせろ)などという天皇謝罪要求し日本との外交衝突をした頃である。

日本と韓国
いつまでも無くならない
近隣諸国の仲の悪さ。

【一体、誰が得をするのだろう?】

当時、予想も出来ない奇行の数々で
韓国が誇った最終兵器「李明博大統領」

その破壊力とパワーは
自国民に対してだけの有効性であり

土地不正購入や収賄罪などの
罪を重ねた挙げ句

最後は懲役17年、
罰金130ウォンなどの
実刑が下されたことは記憶に新しく

この映画で描かれた丙子の乱は
李氏朝鮮が清の冊封国となる
契機となった戦争。

清軍はこの戦いで
朝鮮人の50万人を強制連行した
歴史的史実の映画全編において
「怒り」と「不利」の中で戦い
多くの朝鮮人捕虜を救う
孤独のヒーローを称賛するような
演出がなされているのも当時の
韓国国内におけるある種の
プロパガンダ映画であることも
感じざるをえない。

アクション映画としては
韓流ファンじゃなくとも
充分に楽しめる娯楽作品だといえる。
りおまい

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