ダメハム

救命艇のダメハムのレビュー・感想・評価

救命艇(1944年製作の映画)
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Uボートに沈められた貨物船から8人が救命艇で脱出して、そこに爆発のあおりを食らったドイツ人の水兵が加わる。全編が救命艇の中で繰り広げられる密室サスペンス。極限状態での人間模様は圧巻。ドイツ人描写はましなほう。戦争の狂気の全てがここに詰まってる。

戦時中の映画とはいえドイツ人をリンチする描写はすさまじかったね。そこにはアメリカお得意の正義なんてものは全く感じられなかった。ラストの余韻といい、よくあるプロパガンダ映画とは違う気がする。ちゃんとユーモアも忘れず、こんな重厚なドラマを作るんだからヒッチコック恐るべし・・・。
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