とにかく豪華な宮廷ものを欲してしまい、それならばヴィスコンティだ！ということで前々から観たかった本作を鑑賞。
バイエルン国王、ルートヴィヒ2世の波乱の人生を描いた歴史ドラマ。
ルートヴィヒは芸術(音楽と建築、ノイシュバンシュタイン城もその一つ)への破滅的浪費やその生涯から狂王という異名を与えられた美形の国王。
こんなの面白いに決まってる！って思ったんだけど4時間という尺だし、実際の波瀾万丈さや緊張感はあまり伝わってこず、本格的な歴史ドラマとしては物足りなかったです。しかし。リュクスなセットと衣装、ヘルムート・バーガーの美貌は、ヴィスコンティの美意識ここに極まれりといった感じでかなり見応えがありました。
ヘルムートの美は'地獄に堕ちた勇者ども'では神の域に達してると個人的には思ってるけど(笑)ここでも美のオーラ全開でした。彼の退廃的でジェンダーレスな佇まいが凄く好き。同時代の美形俳優アラン・ドロンより断然ヘルムート派だ、と再認識するに至りました。何のこっちゃ。
ヴィスコンティの耽美的世界観に酔いしれる✨
