ルートヴィヒ 完全復元版の作品情報・感想・評価

「ルートヴィヒ 完全復元版」に投稿された感想・評価

sacchinn

sacchinnの感想・評価

2.4
美術はすごいけど、それ以外のよさはあまりわからない。歯が虫歯だらけで真っ黒だったり、洞窟の中にへんてこな舟浮かべて遊んでたり、面白くなりそうな場面はあるけど、なんかいまいちだ。ヴィスコンティってまじめなんかな。長い。
長かった… 二択で迷った「家族の肖像」にすれば良かった。自分には一生ヴィスコンティの良さを分かる事ができないのかもしれない。

とはいえ、そこだけでもお金を払う価値があると思うほどラース・フォン・トリアーの「メランコリア」のオープニングに感動した自分からすると、あまりにもなワーグナーの人格に失笑してしまう。才能と人間性は比例しないとはいえ酷い。

貴族階級の出自に対するヴィスコンティのコンプレックスや映画館の大画面で観ていればさぞ圧巻だったであろう映像美は感じるけれど、自分には敷居が高すぎた。
フィルムのクリーニングはほどほどにしてほしい。やり過ぎると気が散る。芸術を愛し、理想を追い求めた狂王と欄熟した衰退の申し子のカップリング。パンケーキタワーのごとくギリギリを追求した過剰さ。凡人には真似できない。難しいことは考えず、この豪奢さをご覧あれ。
映

映の感想・評価

4.0
ルートヴィヒ2世の即位してから亡くなるまでを描いている。
4時間もあるけど、見るのにそこまで苦ではなかったかな。インターミッションないんかいとは思ったけどww

ヴィスコンティ作品はホモセクシャルな雰囲気が漂っているし、何より美男子の集め方がすごい。カラヴァッジョの作品を思い出す。
gon

gonの感想・評価

3.4
見ているうちに段々カッコよく見えてきて、後半の狂って、周りからより浮いてしまう感じは少し自分と重なってしんどかった(笑)
ロミオとジュリエットを聴いているときのルートヴィヒが素敵。
haruka

harukaの感想・評価

4.0
4時間。これを家でまとめて観ることは難しく、3回くらいに分けて観た。そのせいもあるかもしれないけど、とにかくまったく飽きなかった。まず、眼に映るものすべてが美しくて圧倒される。人物、城、衣装、なにもかも。これ、城、まさかそれぞれ本物使ってる?そうじゃないと逆に不思議なくらいのありえない豪華さ。そして衣装も気が遠くなるくらい手が込んでる。戴冠式のマントとか、恐ろしいくらい。
そして、その圧倒的な美の中で、困らない暮らしの中で、本当に欲しいものは手に入らず、性に迷い、失うものばかりが増え、弱っていくばかりの王ルートヴィヒ。この人は、戦争を指揮するとかそういうことじゃなく、ただ好きなもの、美しいものを穏やかに愛でて、生きていくべき人だったんだろうな。でも時代と立場的にそれは無理。ヴィスコンティは、立場のあった者たちが、衰退していく姿を描くのがうまい。自分たちも貴族であるというのを、どう捉えて生きてきた人なんだろう。
白鳥のいる池からボートで登場したときとか、さすがに笑うべきかと思ったけど、なんだか同時にせつないんだよな。滑稽で悲しいの。
最後になったけど、役者それぞれの美しさは言わずもがな。ひとりひとり挙げてたらきりがないからできない。それくらい、それぞれが。
Jeffrey

Jeffreyの感想・評価

3.0
‪「ルートヴィヒ」‬
‪ヴィスコンティ映画史上最も尺が長い作品として知られる本作は4時間という壮大なスケールで描く18歳で王位に就いた人物の半生、そして狂王と言われ不可解な死の事件を描写し後の芸術家や文学者の関心を引いた歴史的背景を持つ。この悲劇とも言える彼の人生をここまで描いた監督に拍手喝采だ。‬
なすび

なすびの感想・評価

5.0
オールタイムベスト
ヴィスコンティの作品の中でも至高

住む世界が違いすぎる4時間

ヘルムートバーガーの冷たく光るアイスブルーの瞳と映画全体の豪華絢爛なのにどこかダークな雰囲気が互いに呼応していて震える。
音楽と神話を愛した孤独な王が次第に狂い堕ちていく様。

言うたらガチもんの貴族がガチの城を使って王族をガチで描くこれぞガチ史実映画なわけで…きっと先にも後にもこんな映画は誰にも撮れない。だからこそ孤高の存在でありこの主人公と重なるヴィスコンティの切実なまでの芸術に対する愛やそこはかとない哀愁を感じる。部屋の中の花1つとってもガチもん感半端ない…ガチな貴族は薔薇を40本くらいでっかい壺にぶち入れる

美男子を発掘させたら右に出る者がいないヴィスコンティ。アランドロン、マストロヤンニ、ダークボガード、ビョルンアンドレセンそして、ヘルムートバーガー…オーストリア出身の彼にもまさにルートヴィヒ2世の姿が重なる。ヘルムートバーガーがヴィスコンティの画面にいる時、常にヴィスコンティの視線を感じて、なんとも言えぬ興奮を感じる、、、ヴィスコンティのヘルムートバーガーを、フェチがたっぷり詰まったものを4時間も覗き見しているのだ…

オットー1世役のジョンモルダーブラウン、「早春」の主人公だった彼だ…!さすがヴィスコンティお目が高い

ロミーシュナイダー様の自由奔放で見るものを惑わすお姉さんぶりもたまらない。「私と彼(ルートヴィヒ2世)は似た者同士なのよ」と言うシーンでドキッとするほどヘルムートバーガーに横顔が似ていた…

リンダーホーフ城の人工洞窟からボートで現れるルートヴィヒ2世、ヘルムートバーガー…!私の映画史上に残る最も美しい場面の1つだ…!(さすがに「えwちょwwマジすかww」てなったけど笑)この世のものではない…

1000mark目…!
素晴らしく高貴な映画です。貴族などの上流階級を描いた作品はヴィスコンティ監督の得意とするところです。「山猫」などで見られるように、建物や調度品の絢爛さは相変わらずでした。それによる映像美は文句がつけられないほどに素晴らしいです。それに付け加えて、国王ルートヴィヒの人物描写に厚みを感じます。本作に関しては、この国王を描写するためには背景を高貴さで満たさなければいけなかった理由がよく分かります。
王族の世界は特別なものであり
、ルートヴィヒも籠の中の鳥であったようです。リヒャルト・ワーグナーに傾倒して翻弄され、莫大な資金を持っていかれる様は世間知らずの若者と言えると思います。本作は王の物語でありながらも世俗的なので、私は作品に入りやすかったですね。
ルートヴィヒ国王は恋愛の方でも、泳がされてました。満ち足りた世界にいる人は手厚い保護を受けながらも、それなりに世の中を渡る障壁もあるようです。王族の悩みなんぞ、本来なら庶民には知る由もありません。しかし本作では、国王が世の中に翻弄されるところに万人が共感する人間描写が出来てると感じます。
ヴィスコンティ監督作品の中でも、三本の指に入るほどの良作と思います。
ptale

ptaleの感想・評価

4.4
訳あって10日間ほどかけて小分けにして鑑賞。(1日30分ずつ観ても8日かかる長さ)
全てが圧倒的。おそらくそこら辺は疎い自分でも前半は特に慣れるまで言葉も出ない。傘一本だけを見ても手の込み具合が伺える。それでいて音楽と画面が同じ次元にいるので心地良い融合。

後半、狂気に走りますます色白になり虫歯で真っ黒になった歯を覗かせながら笑うルートヴィヒは目つきも洗練されたように皮肉にもどんどん王らしいギラッとした表情に見えてくる。狂気と言われたのは果たして狂気だったのか。生まれ持った変えられないものを墓場まで持っていく孤独な人間の終焉まで。円盤が欲しい。
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