ルートヴィヒ 完全復元版の作品情報・感想・評価

「ルートヴィヒ 完全復元版」に投稿された感想・評価

YF

YFの感想・評価

3.5
約4時間の超超超大作ということで3回に分けて鑑賞。やっと終わった、、
衣装とかお城とかがいちいち豪華で、ヨーロッパ的。
pino

pinoの感想・評価

4.5
4時間の大作
観る前は集中力持つかなぁと不安だったけど観ているうちにどんどん吸い込まれるように、ルートヴィヒの孤独や憂鬱を一緒に背負っているような気分になり、いつの間にか完全に世界観に呑まれていた

それもこれもロケーションから装飾・衣装まで細部にわたりこだわり抜いたヴィスコンティの再現度の高さ、役者の演技の上手さによるものなんだろう

特にヘルムート・バーガーは本物のルートヴィヒが乗り移ったんじゃないかというくらい(もちろん本物は見たことないけど)
迫真の演技だった

戴冠式から死まで

その壮絶な人生を考えれば4時間でも足りないくらいなのかもしれない

ヴィスコンティやっぱ好き
(城の中に作ったあの洞窟みたいな場所、ランドのカリブの海賊みたいでワクワクした)
ゆうり

ゆうりの感想・評価

4.8

このレビューはネタバレを含みます

個人的に観た映画の中では最も完璧に近い映画の1つ。完璧じゃないのは少しだけ退屈なシーンがあったから。
そうは言っても基本的に美術セット、脚本、役者たちの演技とビジュアルどれを取っても欠点がない。実際にノイシュバンシュタイン城に行ったのでこの映画を観ると映画を観ているというよりその時代にタイムスリップして歴史の1ページを見ているような気分になった。

哀愁漂う暗い雰囲気の映画だが、容貌と財力に恵まれながらも様々な困難に陥り悲劇的な最期を遂げた国王の人生というのが哀しいながらもどこか惹きつけられた。ルートヴィヒは天国で幸せだろうか。まだ1回しか観ていないので機会がある時にもう1度観たい。そうしたらもしかしたらまた評価が変わるかも。

あと、個人的にドビュッシーが1番好きなクラシック音楽の作曲家なのだがそのドビュッシーが若い頃に傾倒していたのがワーグナーである。ワーグナーもルートヴィヒの支援がなければ「ニーベルングの指環」や「トリスタンとイゾルデ」などの名作を世に送り出すことはできなかったと思うと歴史って思わぬところで繋がってるんだと改めて思い、とても関心した。
霖雨

霖雨の感想・評価

3.8
ドイツの歴史に関する知識がないから良く分からないとこもあるけど、ホンモノって凄い!

もっとこの時代のヨーロッパ、バイエルンの歴史を知った上で観ると面白いんだろうなと思う。知らなくてもとりあえず「ルートヴィヒやばい」とはなるけど

さすがのヴィスコンティ、お金のかけ方が違う。描写、演出、美術…
sleepy

sleepyの感想・評価

4.4
また雨か もう止みそうもない**** 

狂王と呼ばれたバイエルン王ルードヴィヒ2世の即位から死まで。すべてのショット、すべてのシークエンスが映画全体の感慨にちゃんと作用している。筋が伝わり、ひとつの「出来事」が収束していくばかりが映画ではない。このての実在人物の映画はそのまますべて受け入れるわけにはいかないが、史実か否かなんてどうでもよい。実はこんな裏側があった、とか、人物をステレオタイプにわかりやすく分けるとかそんな陳腐な姿勢は微塵も感じられず、息を呑む美と胸をえぐる静かなエモーションが全編にヒリヒリと流れる。すべてロケーション撮影とのことで、強い臨場感があふれ、シューマン、ワグナー(映画にも登場し重要な湧く割りを果たす)がひっそりと使われ、人物の内面により沿う。ナンヌッツィの撮影は観客の目を少しも逸らせることなく見事であり、情感・質感が溢れる。リンダーホフ城の地下の人口池、スワン。これらは忘れられそうにない。

ヴィコンティは撮影中体調を崩して中断したが執念でリハビリして完成。「これをこんなふうに撮らねば」という思いが感じられる。ルードヴィヒの美への執着心が乗り移ったような気迫。主演の月光のようなバーガーはもちろんだが、エリザベート役のシュナイダーの圧倒的な包容力ある眼差しと物腰が抜群に美しい。ワグナーのT・ハワード、神父のG・フレーベ、弟オットーのJ・M・ブラウンらみな見事。

日本公開された際(80年)の邦題は「ルードウィヒ/神々の黄昏」で上映時間184分。後に237分のデジタル復元版も製作・公開された。現在の最新ソフトやネット配信はこれ(伊語。これをオリジナルとする。バーガーの吹替えはG・ジャンニーニ)。当初4時間であったが、要請を受け、止む無く監督自身の手によって上記184分にという経緯がある。

人は現実にも比喩としても昼と夜を交互に生きるが、ルードヴィヒは夜を愛した。夜だけに生きた夜の王。精神分析的な、倫理的な見方は止めよう。自分の思う美をすべてを犠牲にして追い求めたルードヴィヒは確かに一般には異常だろう。その妥協を知らない耽溺振りは痛ましくもあるが、ある意味純粋でもある。結局彼が終生追い求めたものはエリザベートだったのかも知れない。

観終ってしばらく経った今もあらゆるショットがくっきりと脳裏を駆け巡る。不要な場面はひとつとして無く、爪痕を残す。すべての場面が巨大で昏い建造物を構成するようで、間引くことは出来ない。近時の聖林映画の多くはまるで用件のみ伝える電報のようで、画面はすべてにピントが合い、のっぺりしていることこの上ない。近時「日本よ、これが映画だ」などと謳う映画があるが、笑止。これが映画。なんという美と人物描写。ジャンルに関係なく、手編みの籐籠とスーパーのポリ袋ぐらい違う。もっと本作のような本物の映画を観たい。いい映画というものは役者の眼差しが強く後まで残る。

Ludwig, 1972, 伊=仏=西独, オリジナルアスペクト比(もちろん劇場公開時比を指す) 2.35:1、Panavision (anamorphic)、237min(監督による版、現在、デジタル修復完全版と呼ばれる。短縮版184分)Color (Technicolor)、 Mono, ネガ、ポジとも35mm

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記録

記録の感想・評価

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ルートヴィヒあんなに虫歯ひどかったら生活するのもしんどいし鬱になるよね…
ヨーロッパの本気。金遣いの荒さが桁違い。本物のお貴族さまはやっぱ違う。衣装やお城、室内の装飾に、ただただ圧倒させられる。本格的なんてのを通り越して、こんなモノホン見せつけられちゃ、他の映画が見れなくなっちゃうかもだから、危険であることこの上ない。
……しっかし、とにかく長いこと、長いこと。集中力と持久力が試されている気がする。これだから高尚な映画ってヤツぁ。だけどこれだけ長時間なのに、どの場面も完璧って一体どういうことなの(驚)
Ryuga

Ryugaの感想・評価

3.4
 ヴィスコンティ作品。所謂「ドイツ三部作」最終作。タイトルが示す通り、「狂王」ルートヴィヒ2世を叙事詩的に描く。長い。終始絢爛な映像が続いていた。制作費がとてもかかってそうな作品だった。
 ただ観想的生活を望むルートヴィヒは、ロマン主義の極致のような人物に見えた。どこまでも孤独で、まるで世界の誰にも理解されない異邦人であるかのような感覚にとらわれる。しかしそれでも、亡命や逃亡を選ばず、ただそこに在り続けようとしたあたりからはパラノイア的傾向が見て取れる。古典に美を見出したことからも推察するに既存性に根拠を置くポスト・フェストゥム意識が強いように思う。彼は未知なる未来を見いだすことができない。未知なる未来を持ち合わせないからこそ、いつまでも喪失から抜け出せなかったり、状況の変化に対し理性的に対応することができなくなったりしている。しかし、それは悪いことなのだろうか。今までにそうであったことを、一個の蓄積として所有するのか、あるいは今の自分の状態として存在しているかという見方の差異があるだけなのではないだろうか。しかし疑問も残る。パラノイア的な彼は自己存在の根拠、あるいはそれを支える秩序というものをどこに見出していたのだろうか。彼は何を喪失して、パラノイアになったのか。映像を見ると、元々ポスト・フェストゥム的意識が強かったことは想像するに難くないが、自身の地位を喪失してから不安というものが増大しているように見えた。何という皮肉だろうか。彼は観想を求め、政治や国務に対しては全く関心を示さず、退位まで考えていたにも関わらず、いざそれを失った途端に(つまり所有の喪失が発生した時に)メランコリーが誘発されたのである。
 ルートヴィヒの意志において、自己とともにあることと他者とともにあることがどう結びつけられるのか。彼が王位に就いた段階で、それを新しい始まりと唱えたのは確かである。しかし観想を望む彼は、言葉において他者を望みつつも、実際はそれを望んでいない。芸術を愛しワーグナーらを招聘しつつも結局は様々な要因から周囲の人間は離れていった。一見政治とは関係ないようにも見えるが、意志における他者の欠如は、彼の政治性の限界というものを規定していたように思う。ルートヴィヒのような存在者が他者への開かれを保つことはいかにして可能になるのだろうか。他者とともにあろうとしつつも、それを望まないルートヴィヒが救済不可能な存在のように見えて、それがこの作品の悲劇性を高めていたように思う。ただ別に彼が善人であるようには見えなかったので、特にカタルシスを誘うような装置はない。
19世紀後半のドイツ、ルートヴィヒ2世の即位から死までの軌跡を描く。

名前は聞いていても長尺ゆえなかなか見る機会がなく映画館で見ても確実に何回か寝落ちしたと思うので、今回配信という形で複数日で分けて見れるのはありがたい。

コスチュームプレイは普段好んで見ないが、それでも画面を埋め尽くす圧倒的な美の映像はただ眺めてるだけで時間がすぐに過ぎる。美の洪水に身をまかせた四時間は現実逃避にはもってこい。

ドイツの歴史に疎いので話は正直あまり入ってこなかった。
王に愛される美少年の存在は時の権力者あるあるなのかな。
思ってたよりもずっと多くの時間城の中で話が展開していた。そら外に出ないと息も詰まるわ。
chikichiki

chikichikiの感想・評価

4.0
巨匠 ルキノ・ヴィスコンティ監督の執念。恐るべし!!

狂王と呼ばれた、第4代バイエルン国王 ルートヴィヒ2世の半生を描いた作品。

衣装や室内装飾の小物に至るまで、こだわり抜かれたノイシュヴァンシュタイン城の豪華絢爛な映像美。
オペラやクラシックなどの音楽も含め、画面を構成するもの全てが完璧。
それは、もやは芸術の域に達しています。

美しい映像世界の中で描かれるからこそ、変化の時代と国王として、持って生まれた宿命に押し潰され、疲弊し、歪んでいくルートヴィヒ2世の哀しく、儚い美しさがより対照的に際立っておりました!!

240分となかなかの長尺なので結構疲れます。笑
しかし、それを差し引いたとしても、観る価値が十分にある作品でした!
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