サブカルくん

ルートヴィヒ 完全復元版のサブカルくんのレビュー・感想・評価

ルートヴィヒ 完全復元版(1972年製作の映画)
3.6
イタリア映画界の巨匠・ルキノ=ヴィスコンティが、バイエルン王国第4代国王・ルートヴィヒ2世(1845-86)の青年期から死までを綴った240分の歴史超大作です。
ドイツを舞台にしたドイツ三部作の最終作であり、ヴィスコンティを代表する1本。
この映画の最大の魅力は、近世ヨーロッパ貴族の絢爛豪華な衣裳や建築物を忠実に描いている美術的側面にあるのではないでしょうか?その豪華さはエリザベス・テイラーの『クレオパトラ』を連想させるほどです。
240分は確かに冗長なような気がしますが、ルートヴィヒ2世の生涯を端的に捉えるのに勉強になった映画です。