LEE

カンフートレジャー龍虎少林拳のLEEのレビュー・感想・評価

4.4
劉家榮監督作を久々に鑑賞
改めてカンフー映画の楽しさを教えてくれた作品だった


早逝の武打星である傅聲とその実弟であるチャンポンのコンビがお宝を巡って王龍威らと対決するというお話
まず本作はそもそも映画として楽しい
実の兄弟なだけあって彼らの掛け合いは抜群だし、ずーっとふざけてる彼らと真面目な僧侶であるリューチャーフィーとのギャップも面白い
図書館や骨董屋の件なんか最高で、本棚の扮装をして任務を達成しようとする敵の姿には思わず笑ってしまった(コントかよ!
因みに脚本はバリーウォン、そりゃ面白い(そして下ネタがやや多い)よなと妙に納得してしまったのだった
主演の傅聲のスター性が光る作品でもあるんだけど、演技にジャッキーっぽさを感じたりもした
元々蛇拳は傅聲で企画されてたなんて話も聞くし妙に納得してしまった


そしてやっぱり白眉はカンフー
ボリュームからして凄いんだけど、それに加えて実力者が揃っているので見応え抜群
直球勝負のカンフーを見せてくれる兄の劉家良に対して、弟の劉家榮はいい意味で捻くれている
単なる殴り合いではなく、逃げながらだったり周りのものを使って間接的に戦ったりなどただのカンフー映画では終わらせないような工夫が随所に見られる
兄との差別化の為にやったであろう事がちゃんと上手くハマっていたし、もちろん普通にカンフーも滅茶苦茶面白いので最高の完成度を誇っていた
ちゃんとラストの敵を攻略していく感じも良かったなぁ
そういう意味でもさっき書いたように傅聲にジャッキーっぽさを感じたりした


劉家榮ここにあり!と示した大傑作カンフームービー
オススメ!
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