きぬきぬ

神聖なる一族24人の娘たちのきぬきぬのレビュー・感想・評価

神聖なる一族24人の娘たち(2012年製作の映画)
3.9
ロシア西部のボルガ川流域で500年にわたって独自の言語と文化を守り続けてきたマリ・エル共和国の説話をモチーフに描いた作品(この一文は映画.comさんからの引用です。すいません)いやもうその民俗学的小話が民間伝承集を読んでるようで面白い。
まるで24人の娘たちを主題にした民族伝承のコント集みたいで興味深いし、非常に面白い。民間伝承や神話が根強く、生と死が入り混じる、生の世界に寄り添うように死の世界もある境界線の曖昧な世界観がさらりと描かれ、現実の中にするりと入り込む異世界や呪術には土地や人種的な信仰の根強さも感じるし、これは大好きな世界。
幾つかの挿話では笑い、幾つかはとても怖い。

うわあ~すげえっと思ったのは、自分を愛してくれなかった女を呪った男の呪いを、女が暮し始めた町(都会のはずだが)の警官が通りすがりに気づいて呪い返ししちゃうとことか!普通のことなんかーいっ!笑

しかし、性に目覚める女たちはほんと逞しい。
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