あけび

ムーランのあけびのネタバレレビュー・内容・結末

ムーラン(2009年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


戦の残酷さを描いたムーラン。

ディズニー版のムーランが好きで、興味が湧き視聴。私は生まれた頃から戦争というものを知らず、終戦記念日に映画やドラマで戦争というものの情報を得てきただけに過ぎない。

であるからこそ、この映画を観た時に衝撃を受けた。あの華々しい歌の裏に、このような場面があると想像しなかった。
戦争はとても恐ろしいものだと感じた。

本作では、戦というもの自体に物語の重きを置き、男社会の中で懸命に花咲くムーランとそれと相反して次々と没して行く戦友たちが描かれている。
持ち前の才能により集団の中でのリーダーを務めることになったムーランは、様々な葛藤の中で武人として成長していく。親友が惨殺される場面になっても、女性として、個としてではなく、集団そのものとして行動するその姿は残酷でもあり、誇り高い。

本作は伝説級のムーランの武功を華々しく描きつつも、戦友たちの死から戦争というもの自体の残酷さも記憶に深く刻みつける。
やはり戦争というものは百害あって一理ない。

少し悲しい結末ではあるが、これがまた現実味を増している。
幼少期にディズニー作品を視聴していたからこそ、私個人にはより響いた作品である。
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