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ムーランの369のネタバレレビュー・内容・結末

ムーラン(2009年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーのアニメは見てないので、何となくのあらすじも知らないまま見た。また中国の映像ものも初めて。
ムーランが男に見えないというのは分かるが、兵士らがムーランを男として将軍として見てる(演技してる)ので、個人的にはそんなに気にならなかった。

最初の戦いでムーランが敵の大将を討つときや、死んだ仲間の木の札を洗うときや、恐くて訓練に出れないときなど、強くても人間なんだなと深く感じた。
特に印象に残ってるのは、2点。
ムーランが矢に刺されウェンタイが処置して、水を飲まそうとしてもなくて自分の腕を犠牲にしてムーランを助けようとするところ。もし自分がウェンタイの立場になったら泣き崩れるだけだと思う。
もうひとつは、柔然の兵士に痛めつけられても弱音を吐かないシャオフーたちのシーン。映画では描かれてないところで、将軍と兵士の強い信頼関係が見えた。助けたいけど多くの兵士を守るための選択は心が苦しくなった。

なんとなく不穏な感じで悲しい終わり方なのかなと思ってしまって、途中からはムーラン生きて!勝って!ウェンタイを助けて!って心から祈っていた。
12年間凄まじい体験をしたムーランの想いは測りきれないけど、お父さんの元に帰る願いが叶ってよかった。ただ、それにもウェンタイを諦める犠牲が伴っていて、、、

毎朝起きたら、誰かの無事や健康を考えられるって凄いよね。
穏やかに暮らせる平和が本当に素晴らしいことに改めて気づかされた。
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