素晴らしい映画でした。何故こんなにいい映画が日本で未公開だったのかとても残念です。もう一度観たいと強く願う映画です。


２００１年９月１１日、ニューヨークの世界貿易センタービルに２機の旅客機が激突するという史上空前のテロが発生した。この未曾有の大惨劇で、救助活動にあたった消防士も多数犠牲になった。仲間を失った消防士ニックが仲間たちの葬儀で弔辞を読むことになるが彼自身も救出に参加して大変な目にあい、心の整理がまだついておらず考えがまとまらない。

女性ジャーナリストのジョーン(シガニー・ウィーバー)に葬儀で読み上げる弔辞の原稿書きを依頼する。間もなく彼女の家を訪れたニックは、悲しみを噛みしめながらも８人の仲間たちの思い出を語り始める。ジョーンはそれを丹念に書き留めていくうち、言いようのない喪失感に包まれる。


映画の大半は9.11のあの日、ニックが何をしたのかを描く。どんな指令が下され隊長率いる消防隊の仲間とともに何をしたのか、時間を追って状況を丹念に描き出されていた。どれほど大変な救出作業だったか、みんなが危険を顧みず最大の努力をしていたこと。ビルが崩れて仲間とともに生き埋めになったこと。すぐに死んだ者もいたし、しばらくは生きていた者もいた。自分のように助け出された者。亡くなっていく人たちに亡くなる前にかけられた言葉、自分はもうだめだが生きてくれ。家族に会いしていると伝えてくれ。そういうすべてを時には言葉を詰まらせながらニックは語っていく。話を聞くジョーンも胸が苦しくなってしまう。

ニックが帰った後ジョーンは弔辞を書きあげなければいけないがあまりに生々しいニックの話はまるでその場に自分もいたような気持になりジョーンまでトラウマになりそうだ。嗚咽に襲われたりしながらそれでもジョーンは弔辞を書きあげる。

映画のラストが圧巻だった。葬儀で読み上げられた弔辞があまりにも素晴らしくてしばらく身体が動けなくなったほどだった。

本当にいい映画でした。私はこの映画を地上波のテレビで見ました。東北大震災の一年後ぐらいの時でまだ余震が頻繁に起こっていたそんな状況の中ででした。震災で亡くなった多くの方々がこの映画と重なりました。被災した方だけでなく、救助に奔走した消防・役所・自衛隊の方にも亡くなった方がたくさんおられました。彼らにもこの弔辞を送りたかったです。

• #snowwhite2012

2001年9月11日のテロで、部下を失った消防士の隊長が彼らの追悼のため演説をすることに。そこで彼は、女性ジャーナリストに演説のための原稿を書く手助けを求める。

• #DVD鑑賞

過去鑑賞。