ドイツサスペンスの佳作
未解決の少女殺人事件の23年後、少女が行方不明になる
警察、加害者、被害者の家族…それぞれがそれぞれの事情を抱えている様が的確に描かれていて群像劇的な作品でもある
淡々としていながらひっかかりのあるプロットが張りめぐらせてあり、人生の機微を細かく写し撮っている
みんなどこか病んでいるキャストの中にあって、妊婦でもある刑事(そういえば…あれ?笑)のヤナだけが癒し系で母性の象徴といった印象
時折の感情の小爆発はあるものの、シンメトリーにこだわった構図にも表出する静謐さが独特
キャストの心理表現が見事すぎて、誰が犯人でもおかしくないと思えたりもする
「ある愛の風景」のウルリクトムセン、「グッバイレーニン」のカトリーンザースが出演
監督は「ピエロがお前を嘲笑う」のバランボーオダー
見はじめて、どうも言葉に馴染めない…と思ったので調べてみたら、ドイツ(単独)制作、ドイツ語の映画を数本しか見ていないことがわかった…日本の市場に合わないのかも?
赤のアウディ80、シルバーの日産プリメーラ5ドアハッチバック(欧州での評価が高かった)