あまんだ

ルチオ・フルチのクロックのあまんだのレビュー・感想・評価

ルチオ・フルチのクロック(1989年製作の映画)
3.3
全ての事柄に理由を求めてしまうのは野暮だと、気づかせてくれる一作。
何があったか知らんが、人殺しに対するハードルが2cmくらいの高さのお金持ちの老夫婦。
価値観が一緒なだけあって、夫婦仲は良さそう。後、御婦人が結構なお年と思われるのだが、人を攻撃するとき、急に戦闘能力あがるのか、力、強い(笑)知りすぎた関係者を、棒状の物で一発で仕留める。
旦那さんは、時計大好きコレクター紳士で、時計には話しかけたりしてめっちゃ優しい。でも、小鳥はあっさり殺したり、夫婦で倫理観バグってる。
そこに、これまたわざわざ遠くから押し入り強盗してやろうと、車を飛ばしてやってくる若者3人。悪ぶってるけど、やはり経験を重ねた先人(老夫婦)の迫力の前に、怯え、逃げ惑うばかり。
一切の説明は無しに、時間が逆行してみたり、
何故かご婦人が、仕込み銃ならぬ、仕込み時計を装着していたり、庭師の片目が潰れていたり、怪訝な事に対する答えはないのだが、ハラハラするやろ?こんなんなったらビビるやろ?てのを、盛り込んで力技で進む。
ラスト、決着はそうなるんか。と、思いきや、何ですか?悪者は、許さないぜ!とばかりに、
若者3人組にも罰が与えられ、へー。てなる。
車が走ってるときに流れる音楽が、昔の2時間サスペンスの不穏なシーンに流れる音楽と酷似しており、好き。郷愁誘ってきて良し。
でも、何で車走ってる場面にそれかけるん?(笑)
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