Youtubeの映画チャンネル、FFF+ | Full Free Films Plusで鑑賞可能な人里離れた雪山にPVの撮影で訪れたハードロックバンドとスタッフ達がそこに潜んでいた殺人鬼ファミリーに襲われるスウェーデン産スラッシャー。

「サランドラ」あるいはそのリメイク「ヒルズ・ハブ・アイズ」の雪山版といった趣の今作、映像は暗くアングルというかカメラワークは悪く雑な編集のせいか一体誰がどんな風に襲われているのか（あるいは殺されたのか）非常に分かりにくくなっており、何十人も居た登場人物が終盤になるといつの間にか消え去った印象さえ抱く始末。

加えて雪山というより廃工場がメインだったり、バンドメンバーがギター等の楽器で殺される的なこの設定らしい殺人が用意されていませんが、切断された首が飛んできたり、上からガソリンを浴びせられ火だるま、拘束された女性に近付くとトラップが作動し体が真っ二つ、上から落っことされて棒に体が貫通し流血に片目潰し等スラッシャーとしてはまあまあ悪く無いので色々勿体なさを感じる作品でした。

劇中登場するバンドメンバー達はイージー・アクションという実在したスウェーデンのバンドの面々が演じており、今作の1,2年後「The Final Countdown」の世界的ヒットで有名になるハードロックバンドのヨーロッパに加入するギタリストのキー・マルセロやショットガン・メサイアのボーカルとなるジニー・ザンの姿も。

スラッシャー・ホラー
監督：マイク・ジャクソン

プロモ撮影に来たロックバンド一行が殺人鬼の一族に襲われるスプラッター・ホラー。

ニューヨークからやってきたロックバンドと撮影スタッフの一行。雪山は悪天候になってしまい、仕方なくキャンプを。だが突然、彼らの前に殺人鬼たちが襲ってくるのだった…。

スウェーデン産スラッシャー・ホラー。
ロックバンドと撮影スタッフたちが襲われてしまう。
まるで、野獣のような未開人風の殺人鬼家族が、一人一人をなぶり殺しにし、雪山の白い雪が真っ赤に染まっていく。
スラッシャー・ホラーとしては、まあまあの出来かと思う。
だけど、画面が暗くてなんだか見づらかったなぁ。
その上、人が多すぎるのがマイナス。いろいろと惜しい作品。

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多すぎる撮影クルーとグルーピーたちが誰が誰なのか判別できないまま薄暗い画面のなかでモゾモゾと殺されてゆく。前半のヘア・メタルのみなさんの雪景色の中でのPV撮影シーンが個人的クライマックス。VHS