ブタブタ

ポゼッションのブタブタのレビュー・感想・評価

ポゼッション(1981年製作の映画)
4.0
爆笑。
伝説のボンクラ映画『幻の湖』に匹敵する超どボンクラ映画。
ブラックな笑いとかでなく志村けんのコントをサム・ニールとイザベル・アジャーニが全力でやったらきっとこんな映画になる。
それか今は亡き松本人志全盛期のコント『キャシィ塚本』みたいな本物の「狂人」によるコント。
とにかく初めからこの夫婦のテンションが明らかにおかしい。
冷戦下のまだベルリンの壁があった時代の西独。
長期出張から帰ってきたマルク(サム・ニール)は美しい妻アンナ(イザベル・アジャーニ)の浮気を疑い、更にアンナは浮気をあっさり認めて開き直る。
その後このおもろい夫婦による完全にブチ切れた発狂コントが始まる。
話し合い→ブチ切れる→「貴様ー!」「この野郎!」「淫売!淫売!」とマイクが襲い掛かるの繰り返し。
アンナは往復ビンタされても絶対に引かない!仁王立ちして( ≖͈́ ·̫̮ ≖͈̀ )ニヤァ~て笑う完全にやる気モード。
アンナの浮気相手ハインリッヒの所にマルクが怒鳴り込む→ハインリッヒはQueenのフレディみたいな前が大きく開いた格好してて何故かゲイ的な匂いをさせてマルクに迫る。
そして激昂したマルクを東洋武術で簡単に叩きのめす。
やたら強いハインリッヒが謎。
マルクが雇った探偵がアンナを尾行するも完全に尾行がバレれてて、アンナも探偵も小走りになってて最後は全速力で階段駆け上がってるのにコレでもお互い「バレてない」って事で話しがすすむとか「アホだコイツら」としか言い様がない。
そして登場する例のタコ星人から突然始まるSFホラー。
アンナの地下道での「土屋太鳳のコンテンポラリーダンス」を数倍気を狂わせてハイテンションにしたみたいな謎の前衛舞踊。
タコ星人は何だったのか?
いっさい説明はない。
アンナそっくりの学校の先生は既にアンナに擬態したタコ星人なのか?
既にタコ星人の侵略は始まっているのか?
マルクは政府の諜報機関に雇われていたらしいけど初めからマルクはタコ星人の囮?引き寄せる為の餌だったのか?
「ピンクの靴下の男」は政府の秘密機関「対タコ星人部隊」のエージェントだったのか?
全ては謎。
確かこの手のカルト的作品を上映してた吉祥寺バウスシアターでのリバイバル上映で見た記憶が。
久しぶりに見返したけどこんな爆笑映画だったろうか。
其れからフィルマークスの下の方についてる配信・レンタル情報は非常にいい加減で当てにならない。
本作もタイトルが同じの全然違う映画に飛びます。
ブタブタ

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