人類ほかほか計画

マザーズデーの人類ほかほか計画のレビュー・感想・評価

マザーズデー(1980年製作の映画)
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マジで素晴らしい映画。

スラッシャー映画において被害者女性が受け身の撃退を超えて明確に反撃戦に転じる物語展開の嚆矢としてホラー映画史的またはフェミニズム文化史的に重要であるということらしいのだけども。それってどういう精神性のもとに生まれたのかっていうのが映画を見たら如実に表れてて、つまりそれって観客を楽しませようとする創意と、意外で惹きつける展開を狙ったエンタメ精神、サービス精神によるもの。映画の隅々までそういう楽しさと元気な心意気に溢れていてエスプリにも富み、その表れの一つとして女子たちのリベンジというツイストがある。なんて素晴らしいんでしょうか。とにかくずっと表現として豊かだし、くだんの、逆襲に転換するアツいアツい魂の瞬間に泣いた。大学時代の親友三人組の10年後という設定のアラサー女たちが主人公っていうのも奇跡のようにアツい。関係性変化もアツい百合。