彦次郎

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないの彦次郎のレビュー・感想・評価

3.1
電子掲示板2ちゃんねるのニュース速報(VIP)板の書き込みから端を発した元ニートの青年がIT土方としてブラック企業で成長していく話。書籍はだいぶ前に読みましたが映像化されているのは知りませんでした。
入社後すぐに即戦力を強要、取引先の気まぐれでデスマーチとなるといったIT業界テンプレートなブラックさ。環境に加え人間模様もなかなかの酷さですが藤田さんという奇跡の人材がいるだけ幸いというべきでしょう。
部下達に仕事を押し付ける傲慢なクソ上司「リーダー」演じた品川祐が役柄にフィットしていて良かったです。
心身を鉛筆の芯みたいに削ってまで働かせるような綺麗事では過労者が続出しかねないと判断したのか、終盤で示される兵隊たちを笑顔で取り込んでいく社長の邪悪さが安易にブラック会社に入社するなというメッセージに思えてきました。
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