tamashii

ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれないのtamashiiのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

困難を前に、みんなが良い方向へ変わる。実際のブラック会社の職場がそうなる可能性がどのくらいあるかはさておき、辛くても頑張ろうというメッセージが強く打ち出されてるので非常に教育的な感じ。

他の人が書いている通り、ブラック会社が非難されてる感じは、実際、あまりない。以下二つの理由のせいだと思う。

まず、主人公の境遇が少し特別なので、ブラック会社が良いとか悪いとかの社会風刺的な話には向かわない。小池徹平演じる主人公の彼にとっては、ブラック会社しか雇ってくれないという現実がある。彼の場合、ダメな会社なら辞めてしまった方が良いとは言いにくいし、辛くても逃げずに頑張ることで自分を変えるという目的があった。

また、実際に中で働いている人にとってみれば、ブラック会社批判をしても自分たちの境遇を変える具体案に結びつかなければ無駄だろう。だから、労働してる側に注目するこの映画で直接にブラック会社批判をしないのは当然といえば当然かもしれないと思う。
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