りょうた

パンと裏通りのりょうたのレビュー・感想・評価

パンと裏通り(1970年製作の映画)
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台詞一切なしの短編映画で、家への帰り道で犬に出くわしてしまい、ある道を通れなくなってしまった少年の話。少年のPOVが多用されていることもあり、少年の心情が手に取るように分かる。前に誰か歩いてもらおうとするも、来なかったり、来たと思ったら直前の家の人だったり。結局少年はひとりで前を通ることにして、その際にパンを犬に食べさせる。すると桃太郎の吉備団子のように、少年の後を犬が追ってくる。その際、犬との間には恐怖の関係はなく、友情や愛情のようなものがある。気に入ったところだが、犬が少年の家の門には入れないシーンが何とも切ない。
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