原作小説「The Thirty-Nine Steps」の3回目の映画化。ヒッチコック版とは関係なく、原作に忠実なようだ。
”39”の謎解きから辿り着くクライマックスの”アナログ”なアクションが素晴らしい。
配信やDVDレンタルがなくて中古DVDを買ったが満足。

80/'24

'24 7/16 洋ジャケ写掲載していただきました。

神様ヒッチ監督、【三十九夜】、
本国イギリス リメイク観比べ②番勝負の②

ジョン・バカンのスパイ小説「三十九階段」の3度目の映画化で、ドン・シャープ監督による、
【巻き込まれ型・スパイ・サスペンス】。

and
ジョン・ミルズ


ロンドンへ休暇に来たリチャード・ハネイ(ロバート・パウエル)は、命を狙われているスカダー大佐（ジョン・ミルズ）をかくまう。
次の日、駅で切符を買い求めるリチャードの前にスカダー大佐が現れるが、何者かによって殺されてしまう。
鍵をにぎる"三十九階段"の意味とは…。


★脚本
冒頭、
スカダー大佐は、カロリデスが殺されたら欧州で戦争が勃発するとヒュー卿らに警告。
アプルトンにハークネス卿が刺殺され、次にヒュー卿も銃殺される。
スカダー大佐は危機感を感じ、リチャードを見込んで部屋に匿ってもらう。
翌日、
リチャードが出掛けた際に見張りが部屋に侵入、察したスカダーは逃げてリチャードに助けを求めて駅へ向かうが、敢えなく刺殺され、リチャードは計3人の 殺人容疑者 にされる。
重要な黒い手帳が見つからなかった。
捕まっていたリチャードは逃げ出して駅で手帳を見つける。
トイレで牧師を襲って変装して列車に乗るが、追手を巻く為、列車を強制停車させて降りた。
綺麗な宿屋や夫婦は出て来ない。
森を抜けると、ある貴族の狩猟中で、助けてもらう。
そこでヒロインのアレックス（カレン・ドートリス）と会う。
屋敷に警察がリチャード捜索で尋ねて来るが、アレックスは彼を信じて助けた。

本物の手帳はどこだ⁈
死にかけで残した言葉、、
それは伏線として分かりやすい。

カロリデスの暗殺時間、39階段とは⁈真相に徐々に近づく。

ウォルター卿とアレックスが人質になっていた。

クライマックスは、
ある高所にて、迫るタイムリミットにまさかのジャッキー・チェン張りの原始的/アナログ アクションを見せる。


ラストは、
潔くお約束締め。


★総評/両作の相違点/見どころ/観比べ結果
【逃亡者】に
代表される、逃亡しながら自ら 潔白を証明 するサスペンスの王道の１つ。

本作は、
"最も原作に忠実"と言われているが、列車から逃亡してからは、ほぼ脚色/変更らしい。
確かにリメイク①と比べて展開、キャラ設定（性別/役名）、小物など違っていて、最早 別物 な印象で、こちらのコメディ抜きのシリアス版は、終始スリリングな仕上がりで、①のようなのほほんとしたところが少ない。
テンポは両作良いが、ご都合主義感は減って/薄れている印象。

スコットランドの広大な景色も見どころ。
クライマックスも結構大掛かりな見せ場。
キャストも全体的に好演、ヒロイン役のカレン嬢も可憐だった。
2人の ほんのりロマンス を入れているのも①との相違。

観比べ対決結果として、
リメイクでもこれ程 性格 が違うのも 異例 だろう。
①と②は別種の楽しみ方が出来るが、個人的好みで言えば、完全シリアス系の本作②に軍配。
両作共に監督が良き。
サクッとお気楽好みなら①、硬派ドキハラ好みなら②を推そうか！
ヒッチ版本家（未見）はどちら寄りだろうか。

• #Kマイコレ
• #ザ・'70
• #りめイく

‪
ヒッチコックの1935年、ラルフトーマスの1959年に続いて1978年に3回目の映像化。‬


‪ウィキにはこれが一番原作に近いって書いてあった。
確かに前2作と設定等が全然違う。
これヒッチコックの39夜と比較されるのはなんか違う気がするな、レベルで。‬


で、これが一番原作に近いのも頷ける。今まで観てきた2作とも、核心の部分がふわっとしかわからなかった(私の理解力の問題なのかも知れんが)
のに比べて、世界情勢とか含めてちゃんと不自然なく説明してくれてる。
ハネイという人物に対しての解釈も結構違う。

「陰謀の報酬」って作品もthe 39 stepsの映像化らしいので、いつか観てコンプリートしたいな〜


3人が「わかったぞ！わーい！」ってはしゃいでるシーンが一番好き。