青二歳

ユニコの青二歳のレビュー・感想・評価

ユニコ(1981年製作の映画)
4.0
理不尽にも宿命的な悲劇を背負う異能の者の物語。他者を幸せにする力をもって生まれたため、神々から「誰もが苦労せず幸せになるといかん」と生まれてすぐ忘却の谷へ捨てられるユニコ。何この悲劇..
しかし追放を命ぜられた西風(倍賞千恵子)はユニコを憐れに思い、神々の命に背き地の果ての島に置いていく。そこで孤独な悪魔くんと出会い友情を得るが、奇跡が起こったため神々の知るところとなり、夜風が遣わされる。西風はユニコをかばって別の土地へ送らんと悪魔くんから引き離してしまう…初めて得た友情を温める時間もなく、ユニコはまたひとり新しい土地に落とされる…
新しい土地でもまた出会いがあり、孤独を味わい、それでも友情に尽くし戦うユニコ。友情を得られても、夜風に追われるユニコに安住の地はない。誰かを幸せにする度に別れが待っている。

悪魔くんが可愛くて仕方ない。悪魔くんはユニコと出会ったために、これから寂しいということを知ってしまうでしょうし…なんて悲しいおはなしなのか。
またストーリーだけでなく、西風のシーンやユニコが起こす奇跡など見事なファンタジー表現が見応えあって素晴らしいです。お子さんとどうぞ。
青二歳

青二歳