ManabuFujimoto

ジプシーのときのManabuFujimotoのレビュー・感想・評価

ジプシーのとき(1989年製作の映画)
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マジックリアリズムとはこういうことかという感じ。奇妙な夢を見ている気分になる映像に、ヨーロッパ社会の実像が映し出される。映像に引き込まれているうちに思いもしなかった展開に連れて行かれていた。ペルハンの変貌ぶりが美しくて切ない。彼らが自分の出自を内面化し、その不条理な運命や歴史を望むとも望まなくとも背負っていく様を見て、これはただの作り話ではなく現実のことなんだと思わされた。
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