ジプシーのときの作品情報・感想・評価

「ジプシーのとき」に投稿された感想・評価

食パン

食パンの感想・評価

3.0
アリストテレスは『詩論』の中で、「ヒトは『再現(ミーメーシス)』を好む。現実そのものを見るのは不快で、現実を模したものを見るのを喜ぶ。ヒトにとって現実は複雑すぎて理解できないが、現実を単純化し『わかりやすい物語』として観客に提示されたとき理解できる」というようなことを書いているそうだが、喜怒哀楽がごちゃ混ぜになったようなクストリッツァの世界観はこの意味で、単純化された『わかりやすい物語』ではないと思う。だから彼の映画はシンプルな筋書きにもかかわらずどうにも咀嚼できない感じがするし、妙な肌触りのする映画として記憶に残り愛されているのではないか。内容はだいたい『ゴットファーザー』で間違いない。
iago

iagoの感想・評価

3.8
悲劇的な結末が最初から敷かれていてそこに主人公が疑いもなく向かっていたようにみえた。盗んだコインを握って走る彼の息子の人生はどこに続いているのか。
tesouro

tesouroの感想・評価

3.5
ここまで変な映画を見るのは久しぶりだ。
めちゃくちゃなことが次々と起こって頭の中が混乱に陥るが、そんな状態にさせてくれるのも映画の凄いところ。作り手のパワーを感じた。
時代設定は1980年代のユーゴスラビアと想像して見ていた。
都市部は写されず、ジプシーの集落の情景ばかりで、生活はかなり貧しそうだが、恋や音楽を楽しむ姿は美しい。
生々しい描写に登場人物たちのたくましさを感じる。
tori

toriの感想・評価

3.5
七面鳥に始まり七面鳥に終わるThanks giving dayにピッタリの映画

サラエボ辺りが舞台
音楽にずっと聞きほれていた
月に一回くらい、無性にクストリッツァの映画が観たくなる時がある。

ド派手なアクション映画も、しっとりした雰囲気映画も見たくなくて、ジプシー音楽がウンザウンザ鳴って、ガチョウと銃弾が画面を右往左往するカオスな映像しか受け付けない時がある。

今回もしょっぱなから、ガチョウや七面鳥が大活躍で最高だった。恋人の名前を叫びながら教会で首を吊ったり、スネークみたいにダンボールで移動したりとくだらないギャグシーンもつぼ。

なのに最後は悲しいね、なんでこう悲しい方向に持っていくかなあ。黒猫白猫みたく、ばあちゃんと妻と一緒に貧しくも楽しく暮らしていれば良かったのにね。いつも通り、喜劇と悲劇の落差がすごい。

タイトルからジプシーの民族の暮らしに焦点を当てた映画なのかと思いきや、わりと主人公の人生をずっと追うような映画だった。黒猫白猫の結婚式シーンとかの方がよっぽどジプシー感がある。

特に印象的だったのは、ベルハンが村を出るシーン。最高にエモい。りんご飴を作るカットを挟んだり、バックに楽器隊が出てきたり。どのカットもすっごくカッコいい。

一方でラストの撃たれながら列車に降りるシーンとかはインド映画のようなB級感…。この落差はなんだ。
七面鳥って、おいしいよね。

※とある事情により、この映画を真剣に観れなかったため、このレビューは無視してください。🐓

近所にツタヤがないという理由もあるけど、楽なのでレンタルはディスカスを利用している。月1000円、4枚コース。(←これ、損してる?)
本作もディスカスでレンタルしたわけだけど、再生が途中で飛ぶという不具合が・・・。多分、ディスクに傷がついてるんだろうけど・・・。
A地点にくると、B地点にとんでしまうのだ。
これが、2回あって。一回目は、6分間、2回目は約30分。
B地点から巻き戻したら観れるんだけど、巻き戻ししすぎてA地点を越えてしまうとB地点に飛んでしまう。なので、A地点のすぐ後まで、巻き戻す必要がある。なので、本作、数秒、もしかしたら数分観れてない箇所があります。

6分ならまだいいけど、30分も飛んでしまうと先の話が分かってしまう。
この作品でもかなり重要なシーンだったためネタバレをくらってしまった。
そんな、巻き戻しに四苦八苦したため、映画に集中することができませんでした。残念。

こういうのは、文句を言った方がいいのだろうか?
あんまり、言い争うのは好きじゃないので、黙っておくけど・・・。
まあ、巻き戻したら観れたので、いいかというお気楽な性格なので、ここでブチブチ呟いて忘れることにします。笑

もし、ディスカスで本作を借りて、同じような目にあった方は自分の代わりに文句を言っておいてください。笑

あんまり、楽しめなかったけど少しだけレビューを。
ヨーロッパを中心に各地に散在する民族、ジプシーのお話。
少しだけ超能力がでてくるんだけど、あんまり意味がなかったような。
もしかしたら、この超能力に深い意味があるのかもしれませんが、そこまでは読み取れませんでした。
家を吊り上げたりと無茶苦茶な展開が面白い。
家を吊り上げる理由が、金を払わないとこうなるぞという脅しから。
もっと、いい方法あるだろうに。
でも、こういう観たことない変わった展開は観ていて楽しい。

とある理由から悪事を覚えていくジプシーの少年。
心にあるのは、愛する人、大切な妹。
悪いことをすると、必ず報いはくる。

全体的に、あんまりまとまってない印象でした。

レンタル
映画男

映画男の感想・評価

4.0
すばら素晴らしい
濃厚な映画体験!アンダーグラウンドと二本立てで、深夜の映画館でいつか観たいっすね。
RyotaI

RyotaIの感想・評価

4.1
初期の作品だが、『白猫・黒猫』『アンダーグラウンド』『オンザミルキーロード』へと繋がる準備のような作品に思えた。

ジプシーの青年ベルハンは、アズラという両想いの恋人がいるが、彼女の母には断られてしまう。同じくジプシーの祖母と脚の不自由な妹、博打がやめられない叔父の四人で暮らすベルハン。そこに妹を病院に連れて行ってくれるという金持ちの男がやってきて、ベルハンは彼に付いて行くことになる。妹を病院に預けた後に、ベルハンは彼の仕事を手伝うこととなる。彼の仕事は、子供たちに物乞いをさせたり、売春させたりという仕事だった。

エミール・クストリッツァ作品で必ず描かれる結婚式や動物たちは、彼の中でどのような意味を持っているのだろう。エネルギーを生み出すものとしてだろうか。

先日観た『アンダーグラウンド』のラストシーンで見られた、教会の鐘を引く綱で首を吊るシーンは今作でも冒頭で描かれていた。

この作品は1つのテーマとして「嘘」が描かれている。騙すということもそうだし、アーメドとベルハンが子供に対して自分の子供がと疑うこと、ベルハンが妹とした約束、家を建てているということなど、多くの嘘が描かれている。それと対照的に描かれているのが、ベルハンの祖母と妹だ。ベルハンが彼女の言葉に気付いた時に、財産を失ってしまっている。「人を信じないと神の罰があたる。役立たずの人間になるよ」という言葉だ。元々は素直で純粋だったベルハンは、アーメドらと商売をすることを通して、祖母の言葉を借りると、根性が腐ってしまった。彼の子であるベルハンも電車を降りる彼に向かって、「もう戻らないし、アコーディオンも買わないね」と疑っている。

嘘のほろ苦さと人を信じること。そのようなことがこの映画には描かれていたように思う。
XTC

XTCの感想・評価

5.0
2018.10.22
足に病を抱えた妹を助けるために、ジプシーの青年ベルハンが悪党の一味となり、犯罪に染めるものの、結局、騙されていることに気づき、復讐を果たすも自らも命を取られてしまう。死んだベルハンの瞼に置かれた金貨をアズラの子どもが盗み去っていき、彼を追いかける男性も教会に向かう道へと針路を変えて走っていく最後の場面はいまいちよく分からないがなぜか神々しい。
RitaD

RitaDの感想・評価

4.2
謎の能力設定あるけど、肺腑を抉るような台詞の淵源に在る人情味溢れる、不思議な何かを音楽が包み込むー…そんな印象。

或る流浪の民の、人生の叙事詩ーー

っていうのは言い過ぎかしら
>|