ロバート・デ・ニーロが出演した未完成の映画をデ・ニーロが有名になった後で金儲けの為にどこかの映画会社がほとんどの場面を追加撮影して編集。デ・ニーロは取ってつけたような回想場面と冒頭に登場。とりあえずデ・ニーロ出しときゃ良いんだろ的なパチモノ感が半端ない珍作。はっきり言って詐欺ですw

デニーロ出演作制覇のために、VHSしかないが、なんとか観ることができた。これは、DVD化されることは、永遠にないだろうと思う。極めて、低レベルな映画だった。しかし、別の意味で、とても注目すべき点のある映画でもあった。

最初、観ていると、回想シーンで出てくる女の人が、現在のシーンと顔が全く違って、明らかに別人なものだから、「どうゆうこと⁈」と、頭が混乱した。後で調べて、それが何故だか、分かり、あまりのお粗末さに唖然とした。

と言うのは、元々、今作は、「Sam's Song」というタイトルの自主映画だったのだが、デ・ニーロが出ているという理由だけで、10年後に、倉庫の中から引っ張り出され、追加撮影と再編集を加えて、新たな作品に生まれ変わらせたという異質な映画だったのだ。そんなわけで、1人のキャラクターを、昔と今とで、別の女優さんが演じざるを得なかったので、顔が全く違ってしまったのだ。そんなド素人が作ったようなツギハギだらけの作品、ある意味、注目すべきで、貴重な作品ではないかとさえ思ってしまった。それも、やはり、デニーロが出演しているから。

若いデニーロが、砂浜で、銃を撃つポーズを取ったり、砂浜を転げるシーンは、バカバカしいのだけれども、微笑ましい。

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