爆裂BOX

ジンジャーデッドマン サイテー絶叫計画の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.5
殺人クッキー科学研究所に収監されたジンジャーデッドマン。兄を殺されたクラリッサはFBIに偽装して復讐の為彼の前に現れるが、動物愛護団体が施設に突入し…というストーリー。
殺人鬼の魂が憑依した殺人クッキーを主人公にした「ジンジャーデッドマン」シリーズ三作目にして最終作です。
混乱に乗じて脱走したジンジャーデッドマンは、施設内で開発中だった食物タイムマシンを使って1976年にタイムスリップ。ローラーディスコのクイーン・コンテスト会場に辿り着いたジンジャーデッドマンは次々と殺戮を繰り返す、という内容です。
前作でハリウッドでパペット・モンスター達にフルボッコにされたジンジャーデッドマンですが、今作では初っ端から「殺人クッキー科学研究所」なる施設に収監されてます。他にも殺人お菓子達がいたのにはビックリだけど、他のお菓子達は冒頭でチョロッと紹介されるくらいだったのは残念ですね。殺人お菓子軍団結成して暴れてほしかった。
ジンジャーデッドマンが小型タイムマシンで1976年にタイムスリップしたりと話の無茶苦茶さが上がってますが、冒頭からジンジャーデッドマンが口枷はめられて四肢拘束されてるレクター博士パロディや、ローラーディスコが舞台になってるのは「サタデーナイトフィーバー」、色員であるディスコオーナーの姪チェリーが超能力者で、クイーンコンテスト発表の時に頭からバケツで血を浴びせられそうになる「キャリー」等、パロディネタ多めというか、パロディシーンの連続と下ネタで構成されてる感じですね。副題の「サイテー絶叫計画」とつけるのも頷けます。前作までのおバカホラーから、「最低絶叫計画」とかのおバカパロディ映画にホラー要素がオマケでついてるような内容になってます。
チェリーがオーナーである叔母の反対押し切ってローラークイーンコンテストに出場して、叔母にも認められるようになっていくストーリーが中心になっていて、ジンジャーデッドマンは傍観者的な立ち位置で、殺すのも物語の流れに関係無い人殺すのが多いですね。
ジンジャーデッドマンの顔はスケベそうなキモいオッサン顔に変わってます。また、今回は予算が増えたのかパペットだけじゃなくジンジャーデッドマンが歩くシーンではCGも使われてます。前作と同じく下品な事ペチャクチャ喋りながら人殺していきますが、ハリセンボンはるなそっくりなオバサンにトイレでドアにあいた穴からチ●コ突き出したら「ちょうだい!」って引っ掴まれてちぎられる所は笑ってしまった(笑)
塩酸シャワーでドロドロに溶かしたり、釘マシンガン撃ちこんだり、アキレス腱切り裂いたり頭部縦割りしたりと豊富な殺人手口見せてくれますが、血飛沫も安いCGなのでグロさは全然ないです。クライマックスで客達を感電死で大量殺戮しますが、あれってジンジャーデッドマンじゃなく超能力使ったチェリーのせいだよね?
チェリー役の子や女性陣は綺麗な人多かった気がします。このシリーズはヒロインの女優さん可愛い人多いな。
タイムマシン拾ってタイムトラベルした小学生コンビがジンジャーデッドマン止める為に連れて来た助っ人たちがヒトラーにマンソン、ダーマ―、リジ―・ボーデンとヤバい奴らばかり(笑)ちゃんとジンジャーデッドマン瓶詰にはしてくれたけど。
ラストは凄い力技で強引にハッピーエンドにもっていきましたね(笑)
三作目にしてホラーコメディからパロディ映画になっちゃいましたが、今までのシリーズを見てきた人なら見ても良いのではないでしょうか。