鯨

もののけ姫の鯨のネタバレレビュー・内容・結末

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

「生と死」をテーマにしてたんだね。そう考えるとラピュタはなんだったんだろう。飛行石、古代都市、ほんとうの宝 とは?というところか?そんなチープなもんじゃないか。
「そなたは美しい」

「シシガミは死にやしないよ。命そのものだから。生と死と、2つとも持っているもの。私に生きろと言ってくれた」

バカには勝てん
共に生きよう
あいつどっちの味方なんだ
森と人間、共に生きる道は無いのか
共に生きることはできる
生きてりゃなんとかなる

生きる、ということがやはりテーマだった。シシガミの森のシーンが美しいな。シシガミは生と死、破壊と再生。足跡に草木が芽吹いてやがて枯れる描写が美しい。

シシガミに首を返して山が芽吹いて。少し美しすぎるというか、綺麗すぎるエンドだった、といっても他にどんなエンドがあるんだ、と答えられても答えようはないが、宮崎駿は模範解答じゃないけれどこれしか正解がない、点数のつける基準がないみたいなエンドをいつも作っている気がして、でももののけ姫は模範解答100点のエンドだったから、なんというか意外だった。昔見ていた時は気づかなかった。
鯨