YusukeHorimoto

もののけ姫のYusukeHorimotoのレビュー・感想・評価

もののけ姫(1997年製作の映画)
4.4
⭕️観直しレビュー

第二十一回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞。日本アニメーション映画界の巨匠、宮崎駿監督作品。スタジオジブリ。

これマジで子供の頃すごい好きだったのよ。
小2くらいの頃の将来の夢はアシタカになることだったもの。
そんな作品をしっかりと捉えたかったので観直しました。素晴らしい作品だった。

やはり、スタジオジブリ作品というのは、複雑そうでわかりやすいし、わかりやすそうで複雑って感じが行き来してるけど、こんなに映画を楽しく理解できる作品ほかにあるの?って感じがするくらい捉えやすさがあった。

この作品に関しては起承転結がしっかりしているし、女性の描き方や環境問題などに関してもわかりやすく描写してくれている。
起承転結に関して、結に向かうところでメインテーマ(♪はりつめた〜)がかかるのは待ってましたって感じだよね。

アシタカという青年は全てを包み込む答えはないのかといちいち聞くが、自分ではどうすることもできない。基本的にものすごく前向きにどうにかしようとはしない。途中まではあくまでも赤の他人である。これが良い。アシタカはまさに何者でもないが、時々の行動で人や動物を見事に魅了していくことができる。アシタカヤバすぎ。

中盤までは、森の獣たちが程よく悪者のように描写されているが、結局は人々が悪者へとなっていく。

最終的には両方、概ね全てを失うが、前向きに生きていこうということになる。
有名な「生きろ。其方は美しい。」というセリフに包み込まれて〜って感じ。本当はみんな、本当に美しいもの。

いや、結局良いシーンが非常に多いです。

無駄なシーンは一切ないように思えました。が、もっと何回も観るとみえてくるものありそう系かな。ま、だいたいそうだけど。

結局、女性の描き方に着目したかったんだけど、カヤの健気で根性もある女性像ってのがどうしてもグッときて「いつもいつもカヤは兄さまを思っています」って言うセリフは冒頭にしては勿体無いほど素敵なシーンですね。(冒頭だから良いんだけど)

総括してやはり良い映画でした。

《好きなシーン》

アシタカがサンを担いで門を出るところ。子供ながらにあのシーンには息を呑んだ記憶があるから。観直しても、すごかったの。
YusukeHorimoto

YusukeHorimoto