もちお

もののけ姫のもちおのネタバレレビュー・内容・結末

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

 久々の鑑賞です。
 子供の頃にテレビで観たことがありました。

 濃厚な作品でした。
 とても良かったです。

①良かったところ
・強烈な映像
 タタリ神や呪いの描写が怖かったです。
 うごめく様子が不気味でした。
 そして、凄惨な暴力が描かれていました。
 首や腕が飛んだりと、目を背けたくなる描写が多かったです。
 争うことの恐ろしさ、醜さが伝わってきました。

・アシタカ
 かっこ良かったです。
 真っ直ぐな目、圧倒的な身体能力が魅力的でした。
 ほとんど迷いなく突き進んでいくので、その行動力にも圧倒されました。
 一方、カヤからの贈り物をサンにあげてしまうのは、どうなのかなと思いました。
 ただ、その違和感込みで惹き付けられる人物でした。

・エボシ様
 暴走していましたが、魅力的なところもありました。
 絶妙なバランスでした。
 たたら場を守ろうとする強い意思を感じました。
 人々から慕われる様子も良かったです。

・不思議な存在
 まず、シシ神様。
 夜の姿よりも、昼の姿の方が印象に残っています。
 昼のお顔が穏やかでありつつ、恐怖を覚えさせるものでした。
 そして、コダマが可愛かったです。
 道案内をするところが微笑ましかったです。
 終盤で降ってくるところは悲しかったです。
 最後のコダマに希望を感じました。

・胸に響いた場面
 まず、アシタカがサンに「私は人間だ。」と言う場面が心を揺さぶられました。
 人間の負の面を認めた上で、正しく生きようとしているように感じました。
 そして、トキさんの「生きてりゃ何とかなる!」も良かったです。
 逞しさが素敵でした。

・終わり方
 アシタカとサンが一緒に暮らすのではなく、別々の世界で生きていくところが良かったです。
 サンが人間への不信感をもったままなのが誠実な描写と思いました。
 エボシ様が決意を新たにする場面にもグッときました。

・主題歌
 米良美一さんのお声が素晴らしかったです。
 神秘的でした。

②まとめ
 濃厚な映画でした。
 時代劇が好きなので魅了されました。
 観て良かったです🙇
もちお

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