ナイトライダー

もののけ姫のナイトライダーのネタバレレビュー・内容・結末

もののけ姫(1997年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

ポスター通りだけど、「生きろ。」という作品。
“生きる”というセリフが随所に散りばめられていて、その中でもおときさんの「生きてりゃ何とかなる!」が意外と一番キタ。

子供のころに10回は観た。(キスシーンは50回は観た笑)

大人になって観直すと細部まで細かなところが理解、感じられるようになり、たたらを踏みながら葛藤するアシタカの表情など、心にまた響く。

“キーン”と鳴る音(サンのイヤリング?)や無音の使い方、定点映像で魅せるアニメーションなど、演出も粋!
「良かった。連れてきてはいけなかったのかと心配してしまった。」というアシタカの真面目さ故の笑いも好き。

カヤのお守り問題も、「自分の生まれ故郷の想いがこもったお守りで、サンを守りたかった」と解釈。カヤを想えばかわいそうではあるが、、個人的には腑に落ちた。

エボシはシシガミの血で、かくまってきた病人を直してやりたかったのかな?とも取れる。
個人的に2時間の普通の映画では心の移り変わりについていけないことが多いなか、山犬の背に乗りながら色々考えての「ここをいい村にしよう」だったのかな、と。ここもしっかり腑に落ちた。

エボシはもちろん、一応の悪役といっても良いジコ坊でさえ、上手く説明できないけど嫌いになれない、むしろ好きになってしまうキャラ設定も見事。
※福田里香さんのフード理論によると「悪者は腹の底を見せない。心を通わすものとだけ食を共にする。」とのこと。ジコ坊としっかり一緒にご飯を食べるシーンがあるのは興味深い。そこでアシカタが食べるシーンは写ってなかったか?

キスシーンも結局良かった。なぜか泣けた。

☆オールタイム・ベスト1

もののけ姫が良すぎて、他の高得点映画の点数を少し見直したいレベル。