ぬまち

地獄のサブウェイのぬまちのレビュー・感想・評価

地獄のサブウェイ(1972年製作の映画)
4.5
『ゾンゲリア』で知られるゲイリー・シャーマン監督のデビュー作。ロンドンの地下鉄に巣食う食人鬼の恐怖を描く。

特筆すべきは食人鬼の住処の腐臭が漂ってきそうな汚らしい描写。ネズミや蛆虫が湧き、肉が腐敗しグチャグチャになった死体が吊るされている異様な光景は、一度見たら忘れられない。

食人鬼をただのモンスターとして描かずに、イギリスの階級社会が生み出した悲劇の産物として描いている点が、日本の怪獣映画っぽくて良い。それを安易にセリフで説明せずに、描写だけで語っていく語り口も見事だ。

『ゾンゲリア』久しぶりに見たくなってきたべ。
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