やま

セブンス・コンチネントのやまのレビュー・感想・評価

セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)
3.7
怖え。
1つの家族の日常を淡々と映し出して行く。カットの間に黒い映像を流していたのがとても印象的だった。ビンタの後だったりと画面が黒くなるたび、呼吸を思い出してたそんな感覚。

まずタイトルに惹かれる。6つしか大陸はないのに、7つと名乗る。どんな世界が待ってるのか楽しみで仕方なかった。


眼が見えないと嘘をつく娘。クソッタレな世の中。世の中のシステムに反抗し、自分たちの大陸を作る。

お金もトイレに流し、衣服も切り刻み、壁も何もかもぶち壊す。溺れて、ビチビチも跳ねる魚たち。それらを淡々と映し出していく。そして死んだ日の記録。砂嵐。怖すぎる。怖すぎる芸術。

ハネケは初期作にてもうめちゃくちゃやってたのか。
やま

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