セブンス・コンチネントの作品情報・感想・評価

「セブンス・コンチネント」に投稿された感想・評価

mtmt

mtmtの感想・評価

3.8
ハネケ監督処女作。ドッと疲れた。なぜこうも疲れるのかと考えると、事前に予想可能かつ不快な展開を、大きな抑揚無く延々と見せられるからなのだろう。言わばテレビのスノーノイズを聞かされ続けられる様な…。
む

むの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

「感情の氷河化」を描いた3部作の1作目。本来あるはずのない7番目の大陸をタイトルにしたこの作品は、オーストラリアへの移住を考えている家族の3年間を三部構成で描いている。

三部構成の物語は前半、特筆して書くことがないほどに退屈に、淡々と、しかして少しの不気味さを窶して物語は進む。ストーリー性は一切なく、ただ単調に日常は費やされる。

その物語で家族の感情が表出するのは、「母親の洗車中の車内の涙」と「死を前にした家族の夕食中の笑顔」、そして「魚の水槽が割れた瞬間」その三つだ。

二部の終わりで、洗車中の車内、母親が一人涙を流す。母親は後部座席の娘へ手を伸ばす。娘はその小さな手で母親の手を握りしめる。しかし掴んだその手はすぐに、母親によってするりと離されてしまう。あの瞬間、あの子はもう少し手を握っていたかったんじゃないのかな。物語における数少ない親子の触れ合うシーンだ。あの子は何度、あの柔らかい幼い心に、無慈悲で暴力的な無意識の母親の自分勝手に傷ついたんだろう、受け止めてきたんだろう。洗車機は進んでゆく。車内が陰ってゆく。夫婦の表情は見えど、光の加減で娘の顔だけが黒に塗りつぶされて何もわからない。白い泡の中、あの子は何を考えていたんだろう。

父親が一人、死を待ちながら砂嵐を映すテレビを眺めている。眼鏡屋での眼球の検査のシーン、「何も見えない」と嘯いたエヴァのシーン、『見ている』ことを表すシーンが浮かんでは消える。ラストシーン、父親はあの砂嵐を見ていたんだろうか。はたまた幾度と夢に見た、「セブンス・コンチネント」を見ていたんだろうか
数年前に英語字幕のものを鑑賞。ハネケの映像の徹底して感情を排除した、冷たく突き放す砂嵐のホワイトノイズのような映像のフェチなのですが、初期作品にしてその極致の感があります。洗車中の車内でアンヌが泣き出すシーンだけが唯一エモーショナルで、やがて最後のジェンガを抜いたみたいに、圧巻の、というより唖然とするラストシークエンスへ雪崩込む。まるであの世の情景のようなさびしく虚ろな浜辺の光景が今でも忘れられない。











インタビューや本とか読むと分かりますがハネケ監督は強固な信念のもとにめちゃめちゃ理詰めで映画を撮ってる人で、人を不快や不安にさせる描写は彼にとって目的でなく手段であり、人間の不快さや不安が剥き出しになる状況に向き合う彼なりの姿勢なのだと感じます(※ファニーゲームは除く)。この映画にかぎらずハネケというとすぐ不快胸糞意地が悪いと言いたがる人いますけど、ちょっとキャッチコピー的なものに振り回されすぎだと思いますね。
そのいつもの行為が正常である根拠など何も無く、ただ何となく不安から逃れるかの様に、あらゆる感情を置き去りにして
on/offのスイッチは常にグラグラだ。
世界は繋がっていて、決して自分たちだけが幸せにはなれないが、しかし不幸でもない。
機械の動作、何てことのない生活の中の一部始終がうつり
感情も意味のないように見える、無機質な感じがした。
でも、それが不気味というよりかは、
好きな生活音をずっと聞いているようで心地よかった。
ハネケ凄いとは思ってたけど、処女作からぶっちぎりだった。内容についてはもう何も言うことが出来ない。スコアもつけれねぇ...
seimiyake

seimiyakeの感想・評価

5.0
5.0ばかりつけてしまいますがほかのいくらかの映画の☆を下げてから5.0(三部作)という評価をすることに成功しました
Cem

Cemの感想・評価

4.3
一家心中するお話

終始暗いです、会話もあまりないです。可愛い娘もいて綺麗な奥さんもいて借金苦でもない、いつどこで一家心中すると決意したのだろうか
何回か見たのに私には理解できなかった
後半の死ぬ準備するシーンが好き、いろいろ破壊してくのがスカッとする
めそ

めその感想・評価

3.0
最後は良かった
前振りは長すぎるけど…あれくらい必要かもしれない
tyapioka

tyapiokaの感想・評価

4.3
破壊が全く解放的でなく作業であるため、不快。がむしゃらに破壊するならば受ける印象も違っただろう。アクション映画のような破壊とは意味合いが異なる。1日を切りとって並列にするという淡々とした構成。いくつもの解釈を与える答えを出さない作風は賛否がわかれるだろうが、映画としてこういう見せ方はひとつの発明だと思う。決して面白い映画ではなく、つまらないのだが、それでもやはり力がある。
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