セブンス・コンチネントの作品情報・感想・評価

「セブンス・コンチネント」に投稿された感想・評価

enz

enzの感想・評価

3.8
なるほど。
家族に関する不幸話(と言ってしまうと馬鹿馬鹿しいが)は余程の意味を感じない限り不快だけど、この力量でやられると文句なし。

まぁとはいえ母親が泣く権利あんのか?と思わんでもない。コーンフレーク嫌いだからグレるね俺なら。物分かり良くならざるを得なかった子供っつうのは、散見されるテーマではあるけど、諸々考えちまいますよ。

家族と社会(内部と外部)の関係については、ラジオから流れる紛争のニュースやらで、おっ岡田利規か?とか思ったり(調べたらハッピーエンドにコメント寄せてるのね)、89年の映画で日本では未公開だけどかなりの影響力・衝撃があったんだろな〜〜と呑気に考える。
点数に意味はない。
星

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3.5
はっきり言ってこういう抽象的なものの羅列みたいな映像は観ていて苦しいものがある。エンターテイメント性皆無でラストまで一切救いのない絶望的な内容。

ハネケ御大の言う「第七の大陸」とはいったい何を意味するのか、最後までサッパリ分からない。いや、分かったらそこで興醒めだし思考が完全停止した状態で観る分には一層悪夢的な光景。

ラスト、チェーンソーの破壊音が不安感を煽りまくって物凄い威力を発揮する。
otom

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5.0
十年ぶりくらいの鑑賞。オチが分かっていてもドキドキ、キリキリする。淡々と、あくまで淡々と日常からの...ショッキングな引越し映画。長編デビューにしてハネケ節は完成されている様に思われる。もちろん傑作。
dramatica

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4.5
シーンごとに律儀にブツ切りになる編集、淡々と破滅に向かってゆく生活、まるで、ベルトコンベアに運ばれていくように終わりへと進んでいく映画=人生の時間の中で、時折垣間見せる感情の爆発が、とても悲しく、怖い。
やま

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3.7
怖え。
1つの家族の日常を淡々と映し出して行く。カットの間に黒い映像を流していたのがとても印象的だった。ビンタの後だったりと画面が黒くなるたび、呼吸を思い出してたそんな感覚。

まずタイトルに惹かれる。6つしか大陸はないのに、7つと名乗る。どんな世界が待ってるのか楽しみで仕方なかった。


眼が見えないと嘘をつく娘。クソッタレな世の中。世の中のシステムに反抗し、自分たちの大陸を作る。

お金もトイレに流し、衣服も切り刻み、壁も何もかもぶち壊す。溺れて、ビチビチも跳ねる魚たち。それらを淡々と映し出していく。そして死んだ日の記録。砂嵐。怖すぎる。怖すぎる芸術。

ハネケは初期作にてもうめちゃくちゃやってたのか。
YuFukunaga

YuFukunagaの感想・評価

3.0
次の日も引きずるくらいの強烈な闇と謎…🤔
圧倒的な不安感に襲われる映画でした。
評判通りのトラウマ系。
セリフもドラマ性も排除した先にある機械的なリズムがとても怖かった
白

白の感想・評価

3.5
日常に沈潜する未だ形をとらない不満が家族の各に内的世界の無化を及ぼす
リフレイン、そして限りない物質社会の破壊
やはり自己言及的次元を持たざるを得ない
面白いですねぇコレ!好きな映画です!
ハネケ監督がインタビューで素晴らしい解説をしているので、私がダラダラ感想書くのもあれなんですけど、まぁ書きますよ。
一家が自殺へと向かうのを淡々と描いている今作ですけど、実際にあった事件がベースなんだそうです。
冒頭の洗車機のシーンから、お母さんが手紙を読み始めるまで、家族3人の表情が映らない代わりに朝起きてから出掛けるまでのディテールをしっかり見せてくれるんですよね。この数分で、少しの不安とこの家族への興味が掻き立てられる素晴らしいオープニングだと思います。
この作品は物凄く怖いとか理解できないとかそういう映画ではないと思いました。十分に誰でも共感できると思います。2度目の洗車機のシーンでお母さんが突然泣き始めるシーンがあります。このシーンのお母さんの気持ちってのは痛いほどよく分かるんですけど、ここでお母さんは悟ってしまうんですよ。経済的にも不自由は無いし、家族の仲も問題ない、でもきっと私の人生ずっとこのままなんだろうって、生きてる意味あるのかなって。そして、その気持ちはお父さんにも伝わっているんですね。
全編通して思ったのはこのお母さんお父さんがホンットに真面目な人なんだなって事ですね。終盤にかけて家の中の物をどんどん壊していく訳ですけど、自らのお金もトイレに全部流しちゃうんですよ。コレ別にやる必要ある?勿体ないじゃんとか思ったんですけど、コレは彼らが純粋な死へと向かっていくには必要な行為なんですよ。悲しいシーンですけどね。
監督が「説明は卑小化する」と仰っていましたが、まさにその通りで、説明臭くないところがこの映画の良いところだなぁ〜って思いますね。人それぞれ感想があって楽しいですし。それにしてもエヴァちゃんは可愛かったですね〜
Osamu

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4.3
この世界の謎がひとつ解けた気がする。

我々の日常の営みとは何なのか。日常の堆積によりビルが建ち、パンが運ばれる。それで結局我々はどこに向かうのか。

謎が解けたのではないな。謎に気が付いたんだな。

映画が到達すべき極点のひとつを観たんだと思う。
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