たむランボー怒りの脱出

ディーモン/悪魔の受精卵/神が殺せと云ったのたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

4.5
冒頭の無差別狙撃シーン、射殺される人たちの芝居が結構迫力あって凄い。銃弾に対するリアクションが本気。やっぱこのくらい吹っ飛ぶもんなのか。ライフル魔の高所落下具合も最高で、その直後の高速ズームアウトで刑事が目覚める寝室(窓の外、遠くにライフル魔が落ちた建物が見える)に繋げる運びもめちゃくちゃ良い。

『サイコ』的なスタイリッシュな階段落ちで来るかと思いきや、その後ですぐ『風の中の牝鳥』的に正面から潔く写したカットに変わって、しかも刑事と狂女2人同時の落ちでお得感があるなど、個人的にポイント高いシーンが多く満足満足。

地下にいるキリストっぽい人があまりにも光りすぎていて姿形がよく見えない(WHDジャパン製DVDのヘロヘロな画質で見たということもあいまって)のだが、むしろ本当に超越的な存在を見たときってこのくらい不明瞭なもんなんだろうか、とか思ったりして、むしろ神秘的な気持ちになったりした。ラリー・コーエンの映画でそうなっていいのか分からないが、シャマランの『サイン』見たときも同じ気持ちになるし、良い映画ってことよな。