ディーモン／悪魔の受精卵／神が殺せと云ったのYuki10のレビュー・感想・評価

「神のお告げ」で多発する無差別大量殺人を追う刑事が辿り着く真相に驚いた。
白昼堂々銃を乱射して殺害する導入から良い。
神を直接表現せずに「彼」と濁すのは宗教上の配慮があるように思えるが、明らかにキリスト教色が強く批判的に描いていた。
事件に踊らされる大衆や神を称する人物も皮肉げで主人公が教会で祈るが、偶像は何も語りかけないシーンは特に象徴的。
心をすり減らし次第におかしくなっていく様子も見応えがあり楽しめた。
処女懐胎の描写が独特で終わり方も好き