香港版『天使の復讐』らしい。「物語」という表面上だけを真似ても話自体に魅力は無いので、当然形骸化している。そもそもコントラスト反転とか小賢しいショック演出に逃げてる時点でダメだと思います。主人公がどちゃくそ可愛いのも逆に腹立つ。

傑作『天使の復讐』の台湾版と知り、興味津々。
ビニール袋を被った男に路地で襲われた女性ペニーが、自宅に帰るとまた他の強盗に襲われ(不幸の連鎖すぎんか…)、ついには反撃して殺害。
襲われるフラッシュバックと耐え難い憎悪に悩まされるペニー。彼女は男たちへの殺人衝動が抑えられなくなってゆく。。
バイオレンスは過激には見せてくれない編集でエグみは少ないものも、
のこで遺体切断シーンは白抜き映像(ネガの反転みたいな…)で見せるのがちょっとショッキング。
最初の犯行は鈍器とアイロンでめったうち。
解体遺体は紙袋に入れて搬送。にゃんこを抱っこした女性管理人に夕飯に誘われ涼しげに紙袋持って出勤。
肉切り包丁片手でとんとん、管理人のにゃんこに皿でパクパクさせる。にゃんこ食べてるとこまでも白抜き映像にしてるの笑っちゃう。
(オリジナルでは人ひき肉料理を管理人のわんこに振る舞っていた)

比較してみると…
喋ることが出来ない、
やっぱりファッション業界で働いてる、
パーティがクライマックス…なのは一緒。
でも尼さん衣装はなぜか女刑事が着用。
申し訳程度なカンフーアクションあるのは台湾風味？
オチも独自なものとなってる。
どんどん派手な衣装に様変わりでわざと男を誘き寄せ、銃でぶち込みまくる後半はクライムスリラー通俗劇ってムード。

両親を亡くし言葉を失った女性がさらなる不幸が見舞われ殺人鬼として覚醒して道ゆく男たちを殺しまくるサイコサスペンス。

女殺人鬼のエイムが謎に良すぎる。キルカウントはなかなかのものだけど、血すら出ないし凄く物足りない。死体の解体シーンくらいはエグい描写が見たかったな。

ラストもモヤっとする展開だったし、これと言って見所はなかった。