seapony3000

海の野郎どものseapony3000のレビュー・感想・評価

海の野郎ども(1957年製作の映画)
4.0
新藤兼人の監督、いつもは苦手だけどこれはよかった。ザッツ独立プロ、日活で裕次郎だけど歌わせない。歌うのはイスラム圏の船員たちの母国の独立を祝う歌と踊り。出だしの一音からわかる伊福部。ふんわりニュアンスでしかみてこなかった港湾の仕事、船のなかのヒエラルキーと裏側、日活で裕次郎で、やるならここぞとばかりにみっちりやってるシンカネ。ポン引きの殿山泰司を映すシーンが全部良い。説明一切なく片目のキャラの西村晃、労働者のなかでもインテリの安井昌二、水夫長はユセルトルコ。船に乗ってくるのは娼婦だけかと思ったら、ほっかむりの四人の女たちの仕事、船底の後始末をする場面も。あそこ好き。
seapony3000

seapony3000