大西洋でバカンスを楽しんでいたダイアン達だったが、突然クルーザーが故障して漂流するハメに。そんな時に現れた古びた漁船に助けを求めるが…というストーリー。
外洋に放り出された男女が体験する恐怖を描いた海洋ホラーです。当然ながら「オープン・ウォーター」シリーズとは何の関係もありません。
彼らを救助してくれるかに思えた漁船の漁師たちは、睡眠薬入りの水を飲ませて眠らせたダイアン達を拉致監禁して解体し始める、という内容です。
便乗タイトルとは言え「オープン・ウォーター」の名を冠してますが、実際は拉致した男女を解体していく狂人漁師集団を描いたスラッシャーホラーです。
前半は主人公であるバカ者たちが海に繰り出してバカ騒ぎする姿の合間合間に殺人鬼達が解体した肉片を魚のえさにする姿が描かれます。一応、細工されてエンジンが故障してクルーザーが止まり、海洋漂流して水や食料が無くてパニックになる姿もあるにはありますが、ほんのちょっとですね。
後半は拉致されたバカ者たちが解体されたり、反撃して逃走を図る拉致監禁猟奇殺人スラッシャーとなっていきますが、この手の作品見慣れてる人なら既視感タップリで新鮮味は感じられないでしょうね。
殺人漁師たちは攫った若者達をマグロの様に解体し、女子は殺す前に楽しんでから同じく解体し、バラバラにした死体を魚のえさやカニのエサとして売りさばいている狂人たちですが、見た目は普通のオッサンなので怖さはないですね。何処の言語かわからないですが字幕つかない言葉でブツブツ喋ったりしますが、思い出したように英語も話す所もよくわからなかったな。
グロ描写は解体されて吊り下げられた肉片や、刃物で皮切って剥がしたり、スコップ口に突き刺したり、腕に刃物突き刺してギコギコと縦に切っていったりと結構グロいです。あからさまに豊胸の女子居るなと思ったら、オッパイ切り取った時にシリコンが出て来て、「なんだよ偽物かよ、お前は本物だろうな？」と聞く所はちょっと笑った。
登場人物はキャラ薄くて印象に残る人いなかったですね。女子もヌード見せてはくれますが、可愛い子はいなかったなぁ。
終盤の漁師たちとの戦いもちょっと緊張感足りなかったかな。主人公の弟は脇腹猟銃で撃たれて重傷負ってたし、死ぬかと思ったらそこからえらい頑張りましたね。最後一番活躍したのでは。
ラストは続くという感じでしたが、あの爆発で黒焦げになりながら生きてるあの漁師タフすぎるな。
スラッシャーホラーとしてはエロありグロありでそれなりに楽しめる作品じゃないでしょうか。「オープン・ウォーター」に便乗して売らないほうが良かった気がするけどなぁ…
